Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

DESIGN FESTA 2017(1)

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All Photo by inos

またここですか!とそろそろ突っ込みが来そうですが、先月から今月にわたり東京ビッグサイトと幕張メッセを隔週で行ったり来たりしています。デザインフェスタ 2017へは昨日の昼から夜に掛け足を運んでおりました。今回が46回目の開催だとか。

デザインフェスタは毎年春と秋の2回行われるので ”2017” という書き方をするとちょっと語弊があるのですけどね。私的には毎年どちらかしか行かないのでそう呼んでしまっているわけで。また、春と秋のデザフェスに挟まれるように夏にはハンドメイドジャパンフェスが行われる為、実質3回ですね。実はデザフェスもハンドメイドフェスも出展参加者は共通していたりしますからイベント名こそ異なりますが内容は同じようなものです。

で、おなじみのビッグサイト外観写真にも飽きてきてしまいましたので、今回は偶然見る事の出来た帰り際のプロジェクションマッピングの画。17時半くらいだったと思いますが結構派手に上映しておりました。しかし現実はご覧のように殆どの人が見向きもせずひたすら駅に向かって歩くのみ。ちょっと勿体無いですね。プロジェクションマッピングを行うにはビッグサイトの壁面はとても適していて、平らな面積が広いという点と、デザイン的に斜めの壁なのでプロジェクターを斜め上に打つ事が出来セッティングがしやすいはずです。

今回のイベントはビッグサイト東ホールにて行われました。今年の春のイベントは知りませんが少なくとも昨年の春のイベントは西ホールで行われていましたから私としては東で見るデザフェスには少々違和感あり。つい1週間前までこの空間は東京モーターショーが行われていたわけですからね。

ただ、東ホールの広いスペースが使われるのも頷けるくらい人気のイベント。今回は15,000人、5,000ブースの出展と言われており来場者数は70,000人を超えるらしいです。ですから昼過ぎの混んでいる時間帯は動線の確保すらままならない感じ。人気の有無に関わらずブースの数が多すぎて、立ち止まって見る人と通りすぎる人で通路が埋め尽くされます。

言ってみれば、東京モーターショーの会場が全部人気の雑貨屋さんに生まれ変わったようなものです。

 

こうしたイベントですからありとあらゆるものが展示されますが、その中でも私が注目していたものの一つが木材を加工したアイデア商品達。

ちょっと欲しかったのが上の写真にある小物入れ。35mmフィルムなら丁度2本入りそうな小さな引き出しが沢山並んでおり、使い道は色々ありそう。同じようなケースでプラスチックのものなら街のホームセンターにいくらでも売っていそうですが、こちらは手作りである上に、この引き出しの色使いがポイント。

実はこの引き出しは4面が全て異なる木材を組み合わせて作られており、そのためパネルの色も4色になります。引き出しを一旦引き抜いて90度回転させて押し込めば別の色の小物入れになると言うわけ。引き出し全部を異なる色にも出来るし、統一したカラーにもまとめられる。しかも精度良く作られているので見た目も上品。欲しかったですが高くて買えませんでした...。

木工制作を手がける ”工房 雨” というブース名で展示しておりました。

 

今回は多くのブースで寄せ木を使った作品作りを目にする事が出来ました。最近寄せ木って流行っているんでしょうかね? ただしこういった場ですから寄せ木は寄せ木でもそこいら辺で見かけるものとはちょっと違う。各ブース色々な工夫が見て取れました。

上の写真にあるハチやトンボの作品なんて凄いですよね。羽の部分の寄せ木細工はいったいどういうテクニックを使うのか? 話を聞いてみましたがすぐには理解出来ませんでした。直線的な寄せ木であれば異なる素材を組み合わせ貼り付けてから削れば思うような結果が得られるのは分かるのですが、寄せ木と寄せ木が曲線で繋がっているって...。

そしてこちらは今回のイベントで初めて知った技法 ”木象嵌(もくぞうがん)”。一見すると単なる木製コースターのようですが、そこに描かれている模様に魅力があるわけで。ベースとなる板を絵の形でくりぬき、別の木をはめ込んで模様を作る技法をそう呼ぶそうですが、いったいどうやって正確に2種類の木を全く同じ形に切り抜くのか、レーザーカッターを使えば簡単に出来そうですがその場合は切り抜いたエッジが焦げてしまいますからここでは適さないかもしれませんね。

この難しい手法で作品作りをしていたのは ”木工房 千舟” さんのブース。

 

一口に木材といっても色々な活用法があり、壁に取り付けて使うコの字型の棚を展示していたブースもありました。単なる棚なら珍しくはありませんがこちらの棚は全て磁石により固定されています。話を聞いたところ近年はネオジウムマグネットが登場したおかげで小型のものでも驚くほど強力にくっつくため、こうしたアイデアが生まれたそうです。

でも実際に取り付けているのは木の壁ですよ。実は壁に画鋲を4つほど刺してそこにマグネットで貼り付けています。だからこの棚は画鋲で壁にくっついているようなもの。それでも上下にはずれないような構造で設計されており一旦貼り付けたらかなり重たいものを載せても実用に耐えるらしいです。 ”木や 古工房” ブースにて展示。

そしてついにオガクズを売っているブースまで見つけました。もはや何でもありなんだなぁ〜と思いながら近づいてみると、これが思いの外居心地の良い空間。ヒノキを始めとするオガクズは防虫防カビ効果があるとかで、更には人間に対しても自律神経に作用し不眠解消や呼吸を正常に保つ効果があるそうです。

もうこの場所だけがヒノキの香りで満ちていて確かに癒しの空間。寝つきの悪い私の事ですから枕用に買ってくれば良かったでしょうかね。ただその香りがいつまで続くのか...それが疑問でして。

 

今年から苔にも手を出し始めた私、毎度の事ながらこのイベントでは苔テラリウムを展示するブースがいくつか出展しています。”道草” さんのブースはもうすっかりおなじみですし、大手のボタニカルショップなどにもキットが売られていたりしますから有名ですね。

自然植物が相手ですし毎回見ていますので急に大きな変化が期待出来るものではありませんが、今回驚いたのは苔もついにアクセサリーに展開! 苔を入れた小型の瓶がメインのネックレス。いよいよ苔を首からぶら下げる時代ですか〜。

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