Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

DESIGN FESTA 2017(3)

By
All Photo by inos

 

例年このデザフェスには巨大アートを描くアーティストさんが何人かいるのですが、今年はいつになく多かったように感じました。

アートって写真にも共通しますが大きいことで伝わるものってあるんですよね。例えば地平線の彼方をラクダが歩いている画を横幅5メートルで描いたとして、それを手の平に乗るポストカードサイズに縮小してしまうと、ラクダがやたら小さくなった印象になってしまいます。

逆にポストカードで見るのに丁度良いサイズでラクダを描いてしまうと、それを横幅5メートルに引き伸ばした時今度はラクダが大きすぎるのです。人間の目にはものを見るのに丁度良い大きさというのがあるので、キャンバスのサイズとラクダのサイズは比例関係ではないのです。小さなキャンバスにはラクダを大きく、大きなキャンバスには小さく描かないと、記憶にあるラクダとの間に違和感を感じるのだと思います。

つまり、5メートルのキャンバスにラクダを丁度良いサイズで描くという事は、小さなキャンバスに描く時よりもラクダを取り巻く環境を広々と見せることが出来、スケール感が表現できるのです。

こんなふうに横幅10メートルはありそうなキャンバスに絵を描くなんてとても気持ちがいいでしょうね。大きすぎて客観的な視点で描くことが逆に難しそうでもありますけど。

 

こちらのアーティストさんもなにやら面白いことをやっていました。大きなキャンバスに絵を描くのは他の方と変わらないのですが、ここでは何やらタブレット端末を活用しています。

話を聞いてみたところ、どうやら実際に描いた巨大な絵は作品の背景として使うもので、それをタブレットのカメラで撮影することで一つの作品にするのだとか。用いるタブレット用アプリは単なるカメラではなく、”いろはかるた” のように一文字を切り抜いた丸いカードを画面の中にフレームインさせると、それを頭文字にした文章が自動的にオーバーレイされるというもの。

文字を表示させるための背景を自分の手で大きなキャンバスに描いているというわけ。普通なら背景はタブレットやPCで描いて、手前の文字だけは直筆で書く!なんてのを想像しますが、逆なんです。だからこの作品には結構手間暇かかってますよね。

 

こちらの飛行機の置物、もうお分かりですね。数日前に私が購入した鳥人間コンテストの飛行機はこちらのブースで購入したものです。鳥人間以外にも写真の手前に写っているジービーレーサーと結構迷いました。これもなかなか可愛くて良かったのですが、ジービーレーサーは本物もかなりコミカルな感じでデフォルメした感じが出しにくいと作者も言っていましたし、こちらは似たようなものが他でも手に入りそうですが鳥人間はまず海外にはないでしょうし日本でも作る人は殆どいないでしょうから今回はそういった理由で選びました。

こうしたブログ用の写真撮影以外にも自分なりに気になったものは記録的にも撮らせてもらうことが多いです。今回はこちらのガラス容器を作っている方。一輪挿しと言っていましたが使い方によってはミニサボテンの水耕栽培などにも活用できそうです。

既製品で手に入るこうしたガラス容器にもデザインと使い勝手を兼ね備えたものがありますが、やはりこんなふうに手作りで少し歪に出来ているくらいのほうが愛着が沸くと言いますか、大事にしたいと思えるんですよね。

植物などを育てていると、時々使わなくなった植木鉢が邪魔にならないところに置き去りになっていたりする光景を目にすると思いますが、私はその植木鉢も大事にしたいというか、植物と植木鉢の両方に思い入れを感じたいんですよね。なんなら植物が枯れてしまっても植木鉢だけでも眺めていたい!くらいに。

そして今回展示していたこれらのガラス容器、それを載せている3段の台、これがまた良いですね。両方セットで購入したいくらい。

 

これまでのデザフェスでは見かけなかったようなものも販売されていました。ポストカードサイズにカットされたファインペーパー。その名も10枚300円ンの ”ポストカードバイキング”。なかなかのネーミングですね。

何かに使えそうな気がしましたから購入しても良かったのですが、既に自宅にいろいろなファインペーパーがあるので今回は見送りました。でもこういう売り方をしてくれるのはクリエイターの方にはありがたいですね。自分の作品をプリントしたいなんて場合にもプリンターと紙のマッチングでインクにじみなども結構ありますし、手書きで何か描くにしても隠ぺい性とか参考になるんじゃないでしょうか。

そしてデジタル時代の素材販売という意味では著作権フリーのテクスチャデータの販売が行われていました。私などはこういった素材を見るとすぐにテロップ用テクスチャとして考えてしまいますが、ここに来ている人達やアーティストとして出店している人達はこうした素材の使い道として色々アイデアが浮かぶのでしょうね。

DVD販売を行っていましたが、いろいろ種類がありすぎて今すぐにコレ!っといものが浮かばなかったので、ダウンロード販売のWEBサイトを教えて頂き、必要になった時に購入できるよう情報収集だけさせてもらいました。

 

デザフェスには毎回こうしたユニークな人たちも現れます。出展の趣旨なども良く分からなかったりすることも多いのですが、半ばお祭り的なノリで場を楽しむのかなぁなんて感じに捉えています。

他にも希望者をロープで縛りあげてくれるブースや、なぜかお嫁に行く白無垢姿で座り込んだままのブースなど、世の中にはいろいろな人がいらっしゃいます。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)