Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジャパンキャンピングカーショー2021(2)

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All Photo by inos

昨日に引き続き ”岡モータース” さんブースのミニチュアクルーズシリーズの1台。最初に目に止まったのは実はこの車だったんですよね。軽キャンパーという事で近づいてみると何やら他と少し違うテイストで纏められたインテリア。

障子や畳を模したデザインだけでなく、ルーフ付近には刀のような棒も見えます。キャンピングカーとしての機能はそのままに車内は落ち着きを追求した感じ。ここで飲み物を準備するなら間違いなく炭酸飲料ではなく抹茶でしょう!

これまでもこうしたイベントで和テイストのキャンピングカーというのは場内に1台くらいは展示されたものですがこちらにはちゃんとしたコンセプトがありました。それが以下。

これを読んでなるほど!という感じでしたね。岡モータースさんは香川県を拠点とする会社ですから地元愛がこんなところに現れていたわけです。四国お遍路・八十八箇所をこんなキャンピングカーで巡ってみませんか!という提案。いや実に良いじゃないですかこの発想。

現実的にはそれだけのために、というか、お遍路巡りに合わせて車やその装備までを準備できる人がどれだけいるか?という疑問は残りますが、極端な話キャンピングカーという生活必需品とは無縁の存在に方向性をつけるならそのベクトルは所有者の生活を豊かにすることが目的となるでしょうから、そこに香川県ならではのアイデアを取り入れたらこうした形になった!といったところでしょう。

ということでこちらの車は四国お遍路めぐりモデルですからミニチュアクルーズシリーズの標準品以外にこうしたところに特徴があります。和テイストな見た目だけでなく笠なども装備されていますし、ルーフ付近に装着された刀のような棒はお遍路巡り用の杖でした。

確かにこうした車で巡礼なんて出来たら贅沢ですね。八十八ヶ所ですからそれなりに時間もかかるでしょうし体力も必要でしょうからそのために専用のキャンピングカーを購入して5年くらいかけて巡ろう...そんな目標を立てるのも良いかもしれません。ただ遊びに行くのではなく目的をもって車を買う、なるほど。

さてこちらは同ミニチュアクルーズシリーズでも贅沢装備な1台、勿論それに比例した価格設定ではありますが、現代的なキャンプを楽しみたいならこのモデルですかね。

車内は白一色で統一された明るいデザイン。素材までは確認しませんでしたが見るからにゴージャスなインテリアですね。ほぼフル装備みたいな車なのでシート下にはFFヒーターがスマートに搭載されており、エンジン停止時でも温風が手に入りますから寒冷地での車中泊も快適なはずです。

ここで担当の方ともお話させていただきましたが、エンジン停止時の冷房に関してはまだまだ実現は難しいようですね。暖房は今回のようにFFヒーターがありますが冷房はやはりその消費電力の観点からサブバッテリーだけで電力供給を賄うのは現実的ではないそう。コンプレッサー式の一般的なエアコンではなく超省エネ設計の何か新しい冷却デバイスが発明されると良いのですけどね。夏は涼しい高地でキャンプ、今の所はそれが一番の選択です。

ベッドマットにはまだビニールが掛けられていましたから、恐らくこの車はデモカー兼販売車両なのでしょうね。とても清潔感のあるインテリアです。どの車両にも共通して言えることですがこのまとまりある設計はどれもとても好感が持てるもの。よく見ればグッドデザインマークが掲げられていますからこのシリーズはグッドデザイン賞受賞車両なんでしょうね。

存在を主張することなくスッキリ収められた電子レンジ。ついに軽自動車にも電子レンジが搭載される時代ですか! 12Vタイプと書かれていますから一般的なAC100Vのレンジと違ってインバーターを必要とせず電力効率が良いのだと思います。サイズは小さめですからコンビニなどで特大弁当を購入してしまうと入らないらしいので ”小さなのり弁” くらいが最適!とアドバイスを頂きました。

電子レンジが使えるとなると一体この車はどれだけのサブ電源を搭載しているのか?という疑問が出てきます。写真には撮れませんでしたがルーフにはシャープ製の225Wクラスソーラーパネルが搭載されており、サブバッテリーの出力は1,500Wまでをカバーするらしいです。ドライヤーも使えてしまいそうですね。レンジは不要でもその電源容量は実に魅力的です。

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