Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

猿まねで近づけてみる

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All Photo by inos

アンセルアダムスの写真展を見てからというもの、あのリッチなモノクロプリントに感動してしまい、デジタルでそれをどこまで近づけられるのか、自分なりにRAWからのモノクロ現像を今一度研究してみました。

いくらα7RIIが高精細だからとはいえ、緻密さと柔らかさを併せ持つ8×10フィルムには及びませんが、とは言え後処理の調整幅の広さと何度でもやり直しが出来るデジタルならではの長所を活かせば、その雰囲気くらいは再現出来るのではないかという浅はかな挑戦。

海外旅行経験の少ない私の事ですからヨセミテのハーフドーム素材など持ち合わせておりませんが、日本が誇る観光名所 ”華厳の滝” なら1ヶ月ほど前の写真がありましたからこれらでテスト。

α7RIIの性能を半分くらいしか引き出せない古い設計のニコン20mmF2.8による撮影、周辺解像の低さはこの際目をつぶるとして今回は全体的な階調を重視したルック作り。解像感が欲しければ高級レンズを手にすれば実現出来ますが見せ方のテクニックはお金だけでは手に入りませんから日頃からこうやっていじって遊ぶのです。「モノクロって彩度スライダーをゼロにして色を抜けば良いんでしょ? 」っていう初歩的なところで足踏みする事なく、勿論RGBコントロールによるカラーパイプラインでモノクロ階調を作り上げます。水色と黄色と桃色は全部違うグレーだよねって話です。

色々試行錯誤していくうちに「ネイチャーフォトは撮影時刻と天気が全てだな」なんて当たり前の事に気付くわけで、本腰入れるなら三脚担いで山に向かう根性と、最高の光を待つ忍耐力こそが求められる素質というものかと考えたり。

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