Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

iPhoneとLeicaの組み合わせ

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写真を撮るにあたって、マニュアルカメラなら必ず意識するのが露出ですね。フィルムやイメージセンサーに感光させる光の絶対量を絞りとシャッター速度を工夫して適正範囲に収めるわけですね。簡単に言えば細く長く感光させるか、太く短く感光させるかという選択になります。フルオートのカメラはこれらの組み合わせを自動で調整してくれているというわけですね。

さて、Leica IIIfは完全なるマニュアル機。そういう意味では私が所有するその他のフィルムカメラも全てマニュアルなのですが、露出計が内蔵されていないのはこのIIIfだけです。ということは、撮影時の明るさから目測でシャッター速度と絞り値を決定するわけですが、あまり大きく外してしまうと当然ちゃんと写りません。

ある程度慣れてくれば、ピーカンの野外なら1/500秒 F8とか、蛍光灯の室内なら1/15秒 F2.8とか、大体の基準が身に付くものですが、複雑な光が入り組む場合や、曇り空の軒下のような光の強さを読み難い場合には単体露出計が欲しくなります。露出計内蔵カメラを一緒に持ち歩けばそれで露出計の代わりになりますが、デジタルカメラで露出を計って、フィルムカメラに持ち替えて撮影...あまりかっこよくありません。そこでiPhoneの出番です。

露出計アプリはいくつかありますが、私が試しているのは上記4種類。左から、Pocket Light Meter、iLightMeter、Light Meter Free、LightMeter。どれも同じような名前で区別し辛いですが、デザインはそれぞれ個性的ですし、機能も一長一短です。

Pocket Light Meter(一番左)はこの手のアプリの中では一番有名なようで、アプリ起動中に被写体にカメラを向ければリアルタイムに露出値を算出し表示してくれます。SAVEアイコンをタップすればシャッター速度と絞り値、緯度経度を画像ファイルとして残せます。フィルムカメラの撮影情報を画像として残せるのはなかなかのアイデア物です。ただ、私としては露出計としての画面デザインに納得出来ないわけでして。使われているフォントとかカラーとか。

一方、iLightMeter(左から2番目)のデザインは本物の露出計のようで素晴らしいですね。特に正方形ビューワー画像の周辺光量落ちのような見え方がその気にさせます。4つのアプリの中では一番のお気に入りです。しかしなぜかネット上に情報が殆どなく、知る人ぞ知る隠れアプリのようになっていますね。ただしこのアプリはリアルタイムで露出値を算出してくれず、measureボタンを押した瞬間を計測します。iPhone内では一枚の写真が撮影されてその画像を分析して値を出しているのでしょうね。計測する度にシャッター音が鳴るのが残念です。せめて音が変えられれば良いのに。

Light Meter Free(左から3番目)は上記2つのアプリを組み合わせたような感じですね。リアルタイムで露出を計測が出来、表示はiLightMeterのようです。ビューワー画面がもう少し小さくなり、各数値表示エリアがもっと大きくなればバランスが良さそうです。操作性も含め実用性はありますが、アプリの起動が遅いです。

最後のLightMeter(左から4番目)はiLightMeter同様に一旦写真を撮ってから分析というフローですが、こちらはページを切り換えるとヒストグラム表示なども見る事が出来ます。ただ、見た目が露出計っぽく無い事と、雰囲気を大事にするフィルム撮影でヒストグラムで確認するのもちょっと...。

当面は2つ目のiLightMeterと3つ目のLight Meter Freeを使い分けてみようと思っています。肝心の精度ですが、どのアプリもEV4程度の明るさがあれば±1段位の誤差で計測出来るようです。暗過ぎる環境ではダメですね。

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