Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

寒さを忘れて眺めた

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All Photo by inos

3年ぶりの皆既月食だそうです。そして今月は1月2日に続いて2度目の満月。ちょっとロマンチックなのです。

月食というのは「月が欠ける」という、考えてみれば普段見慣れた満月から新月への移り変わりが短時間で再現されるというだけの事なのですが、TVニュースなどで「数年ぶりの天体ショーです」なんて言い方をされるとそれだけでワクワクしてしまうのですから不思議です。晴れていたら見てみよう...くらいの気持ちでいた私も気付けばカメラ担いで近所の公園へ。

私が住む西東京市では薄い雲が空全体を包んでいるような感じで ”最高の月食日和” とまではいかなかったものの、肉眼で楽しむには十分な天候と、ここ数日の寒さからすれば随分過ごしやすい気温に恵まれ公園には多くの天体ファンが集まっていました。そこまでの道中でも家の玄関に出て空を眺める親子や恋人達がいてちょっとしたイベントみたいで良かったです。

私が見始めた時は既に食のピークを迎えており普段見慣れないピンク色は月食ならでは。もはやそれだけで満足でしたが、写真に収めるにはピークではダメなんですよね。写真って露出次第で明るさなどいかようにもなってしまうので、暗い月を表現するのは難しい。そのまま撮っても満月にしか見えない。比較対象になるようなものをフレーミングすれば良いですが今回の月食は天頂付近なので街の景色も入れられないですね...。

皆既月食の終了時刻、僅かに明るさを取り戻すタイミングで撮ることにしました。もう少し待って三日月ぐらいの所を収めたほうがそれっぽいかもしれませんが、これ以上明るくなると古いレンズなのでフレアが激しく発生してしまい雨の中で撮ったみたいになってしまうのです。オールドレンズの性ですね。こんな時ばかりは最新設計のレンズが欲しくなります。私のサンタさんはまだ来てくれないのでしょうか...。

皆既月食の始まりから終わりまで約1時間ずっとこんな景色を眺めながら暇に任せて色々な事を考えました。地球から見たら皆既月食だけれど、月から見たら皆既日食なんだろうな?とか。いや金環日食の可能性もあるのかな?とか。宇宙人も地球人と同じように日食中継とかをネット配信してたりして。

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