Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

そろそろ人の作品を見たい

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All Photo by inos

ここのところ写真展らしい写真展を見に行っていない事に気付きました。写真展らしい...という表現は少し曖昧なところがありますが、フォトコンテストではなく写真展という事が言いたかったのです。

「写真としてキレイ」な写真は世の中に沢山ありますが、そこに捕えられた内容を伝えたくて展示されている作品というのは案外少ないように思うのです。その点において写真展というのは多少なりとも自身のテーマに沿って作品作りをしていたり、逆に厳選した作品からテーマを考えたりしているからか、展示物の中にある種の一貫性みたいなものが感じられる事が多いです。

写真を料理に例えたら、① 旬の食材 = 被写体、② 調理法 = 画作り、③ 実食 = 観賞、みたいな感じで、①が同じでも②が異なれば③の感じ方は別物となるでしょうし、仮に①と②が同じだったとしても③の人が変われば感想も変わってくる。

もし自分が作り手だとしたら、大事なのは①と②で③を導き出すのではなく、①を見た時点で③をイメージ出来るかという事。②はその手段ですから③がイメージ出来なければ必要とされない技術。だから写真展を見に行って「どうやって撮っているんだろう?」とか「どんな機材を使っているんだろう?」という事はあまり重要じゃない。

味の濃い料理って最初の一口は「おっ」て思うけれど毎日食べたいとは思わないように、味は地味だけれど定期的に食べたくなるようなものが本当に自分が好きなものじゃないかなって思うのです。そういうのってフォトコンテストじゃなくて写真展だよなって。

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