人はいつでも刺激を求める生き物ですから、今置かれている環境プラスアルファに魅力を感じたりするものです。お金持ちになりたい！なんてのはその最たるものですが、美味しいものを食べたいとか、どうせオシャレするならブランド物を．．．なんてのもそうですね。

ただそれは良くも悪くも ”置かれた環境に対する相対的な変化” に対して敏感であるという事。お金持ちになりたい！と漠然と言ってみても、毎月のお小遣いが1,000円の子供に10,000円のお年玉はかなり高額の臨時収入ですが、100万円のお給料を貰っている大人に10,000円のお小遣いでは決して多いとは感じないでしょう。美味しいものだって毎日食べ続ければ味に関わらず別のものを食べたいと思うでしょうし、ブランド物もどこかワンポイントに取り入れるとか特別な日に身に付けるから価値を感じられるのであって、何処かの幼稚園のように海外ブランドの制服を日常的に着るとなれば特別感は薄れ単なる普段着となってしまうように思います。

だから大事なのは今ある環境を普通だと思いすぎない事。

味の濃い料理ばかり食べていると合間に飲む水が美味しく感じるように、派手な街にいると普段は気にかけない淡い色のシンプルな景色が美しく見える瞬間があります。赤と緑でもクリスマスとは違った優しさとか、ブルージーンズって黒や白の無彩色と相性良いんだなとか。