Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

脳ミソの使いすぎに注意

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All Photo by inos

冬に開催された平昌オリンピックのように海外で行われるイベントのテレビ放送を見ていると各国に対応する同時通訳の音声を耳にすることがあります。DVDやBlu-rayのようにパッケージ販売メディアならともかく、ライブコンテンツをリアルタイムで通訳するという人間離れした能力には感心させられるばかりです。

放送分野に限らず国内で開催される海外企業のイベントなどでも会場に同時通訳の方が付く事がありますが、あれって基本的に通訳担当者は2名体制なんですよね。2人で同時に翻訳するという意味ではなく、あくまで1名が翻訳をするのですが、恐らく脳ミソをフル活用する関係で長時間は集中力が持続しないのでしょうね。時間やセッションを区切って2名がスイッチしながら翻訳するのが定番のようです。

さて、そんなことを偉そうに書いている私の英語力はと言えば、ペットの鳴き声よりは理解できるという程度のものですから人と会話が出来るレベルに達していないわけですが、実は似たような脳ミソの使い方というのは人に何かを説明するような時にも発生している気がしています。

仕事柄大勢の前で映像技術に関する説明をすることの多い私、緊張とか、トラブルで舞い上がるみたいな事にはいつしか鈍感になって10人でも100人でも1,000人の前でもお友達と会話するように話せますが、その代わり日常的には使わないような脳ミソをフル回転させているんでしょうね。その晩は体は元気なのに頭だけがぐったりして思考が停止します。

人前で話すセミナーなどは不特定多数の人が参加するので、集まった人のスキルや知識、使用している機材やその人の置かれた環境は様々、相手の反応を伺いながら私自身の経験と照らし合わせ言葉や説明内容を選びながら話します。自分が伝えようとしている内容と相手が次に何を期待しているのかを同時に考えながら進行する行為は、たぶん英語の同時通訳に近いような気がします。

最近になってそれを感じるようになったのは、昔に比べて映像業界も数学的な要素が増えてきて難しくなったからでしょうね。人との会話をスムーズにするコツは難しいものを難しく感じさせないように話すことだと思っていて、それって簡単なようで案外難しいです。専門用語を使わずに専門性を伝えるって言葉のチョイスがモノを言いますよね。

そんなわけで今朝は昨日のセミナーで頭を使い、目覚めが悪く仕事に遅刻した...そんな話です。

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