Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

レバーが新品になった

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All Photo by inos

ゴールデンウィークに予定しているトレンクルロングライドに向けて愛車のメンテナンスに取り掛かりました。メンテナンスと言ってもそれほど大げさなことをする必要もないのですが、唯一最近気になっていたのが、寒くなると動きがぎこちなくなるシフター。これからの季節はほぼ心配はないとはいえ長距離走行の前ですから転ばぬ先の杖で対策しておくのが吉ですね。

駆動系はSHIMANO製Capreoコンポーネントで固めている私のトレンクル。シングルスピードだったリアを多段化したのはもう10年以上前だからして、愛用しているのはCapreoでも最新モデルではなく世代遅れとなった700シリーズ。ボタンを押してシフトアップ、レバーを押してシフトダウンの操作は半日くらいなら快適なオペレーション、1日繰り返すと右手親指のつけ根が筋肉痛になります。これが1年程前からシフトダウンは問題ないもののレバーを押してもシフトアップの動作にならず ”空振り” する現象が発生するようになっていました。

使用頻度を考えてみると、ストップアンドゴーが繰り返されるたびにローギアからハイギアまで7速を往復すれば1回につき6シフト×1往復=12回操作している事になります。半日ほどのお出かけをして街中で信号待ちなど100回のストップアンドゴーがあれば12シフト×100回で1,200回。月に2回のポタリングをすれば年間だと1,200回×2×12ヶ月=28,800回。多段化して12年が経過しましたから28,800回×12年=345,600回。驚く事に私はこれまでこのボタンもしくはレバーを34万回以上も操作してきた事になります。実際は坂道や平地ライドでも頻繁にシフトを行いますからもっと値は大きくなるはずで、それだけ使ってくればそりゃ壊れるよね...という感想。

そんな理由から、実はもう半年以上前に同型の新品シフターを購入しパーツとしてストックしてありました。シフター選びは多分リアディレーラーとの組み合わせでマッチングが決まってくると思われ、愛車トレンクルのリアディレーラーであるCapreo RD-F700-SSの適合シフターは当然の事ながら同コンポーネントのSL-F700。

噂ではRD-F700-SSディレーラーに現行機種のSL-F800シフターの組み合わせでも大丈夫との情報は得ていますが、SL-F700が入手可能なうちは規格通りのモノを使いたいというのが私の考え。勿論800シリーズにモデルチェンジ後に型落ち700の新品を入手するのは容易ではなく半年前にネットオークションに出品されたものを落札しておいたというのがここまでの経緯。

同モデルなら交換作業は簡単かと思いきや実際に取りかかってみて直面したのはハンドル周りのバラシ作業。ネジを緩めてハンドルに被せれば取り付け完了!という先入観は、パーツをよく観察した時点で構造的に見事に裏切られたわけで。どう見てもハンドルバーエンドからスライドしてはめ込むしか術が無く、おのずとハンドルグリップとブレーキレバーの脱着を余儀なくされ、こんな時ばかりは硬化ぎみなスポンジグリップの扱いにくさを実感します。新品グリップに交換するなら古いものはカッターナイフで簡単に切れるのですが今回は再利用を考えダメージを残さずにバーから抜き取るテクニックが必要でした。必要だったのはミリ単位でスライドさせるという根気だけですけど。

ハンドル周りがバラせればそれ以降の取り付けは簡単。ハイギアに合せてシフト位置を調整すればあっという間に出来上がり。見た目も動作も新品の感触。

組み上げ後は試運転を兼ね多摩湖まで往復40kmのポタリングに行ってきました。操作フィーリングはこれまでと全く変わりませんが、古いもので発生していたシフトアップ時の空振り動作は皆無で実に快適。あとは駆動系の清掃をして本番に突入でしょうかね。スリックタイヤの減り具合が少し気になるところですが、あと200kmくらいは大丈夫だろうという根拠の無い判断で今日は交換しませんでした。一応2本の新品タイヤをストックしてあります。

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