Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

電動アシスト自転車を磨く

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All Photo by inos

ここ3年はトレンクルよりずっと使用頻度の高い電動アシスト自転車。涼しくなったらトレンクルでもお出かけしようと思っていますが、この暑さが続くうちは電動アシストなしにはちょっと考えられず。

トレンクルは14インチという超小径車なので一般的な前輪ロック式駐輪場には停めることができませんし、単なる平置き駐輪場でもなるべく左右の自転車と接触しないよう気を遣って停めるようにしています。下手に倒されたり擦られたりすれば傷がついてしまいますし、パーツ損傷となり交換を視野に入れた場合トレンクルのパーツは恐ろしく高いですからね、フェラーリを狭い駐車場に停めるようなものです。

一方こちらの電動アシスト自転車は、気軽に買い物にも乗って行く実用車ですから、駐輪に関してもトレンクルほど気を遣ったりはしません。とはいえ隣の自転車と触れ合うような場所はなるべく避けますけどね。

先日、畑仕事をしている間に停めておいた自転車。気づいたら隣の自転車と重なり合うように倒れており、リアの泥除けの真ん中に派手な傷が付いてしまいました。まあ自転車なんて消耗品ですから走れればOKと思えばそれまでですが、トレンクルに比べれば安いとはいえ10万円以上する自転車ですからね、これだけ目立つ傷がついてしまうとちょっと悲しいわけで。

こうした傷、修復を試みる場合、重要なのは傷の深さと塗装の厚み。素地が出てしまうほど深い傷の場合には磨いただけでは消せませんし、まして凹んだりしている場合は板金が必要になりますから再塗装が前提になります。

今回は素地が出るほどの深さではなくギリギリ塗装面のクリアー層でとどまっている感じ。であればコンパウンドで研磨すればなんとか消せるはず。

湿度の高い30℃以上の屋外で一生懸命磨きました。荒目のコンパウンドで一気に削ってしまうとクリアー層が無くなってしまう可能性があったので超微粒子コンパウンドで地道に少しずつ...。

こちらが磨き込んで復活した泥除けの塗装面。一部素地まで届いてしまっている点状の傷が2箇所あり、その部分はどうにも消せませんが、それもサイズ的には爪楊枝の先よりも小さな傷なので見た目には埃が付着しているくらいのものですから自分以外は分からないでしょう。

一番大きく見えていた引っ掻き傷は99%綺麗に消すことができました。自転車に限りませんがモノというのは常にこれくらい綺麗にしているといつまでも大事にしようという気持ちが続きますし、何より見た目が美しくあり続けるというのは気持ちの良いものです。

もちろん磨いただけでは表面に何もコートされていませんので劣化が進みます。この後ワコーズのバリアスコートを塗っておきました。耐久性を考えるとコーティング剤よりもワックスの方が良いのでしょうけど手元になかったのでひとまず応急処置で。

今回は手をつけませんでしたが、大変なのはこちらのほう。泥除けの傷が比較的簡単に修復できたのはそれが塗装パーツだったから。こちらのステム周りからハンドルにかけて艶がなくなっているのは紫外線や雨による経年劣化が原因。

泥除けとの違いは塗装面にクリアーコートがされているかどうか。ハンドル周辺の黒い塗装面は仕上げのクリアーが塗られておらず顔料だけなんですよね。だから劣化が早い。これをコンパウンドなどで磨くとクリアーではなく黒い塗料がそのまま削られますからウエスが真っ黒になる。

一番簡単な対応はこの上にワックスを塗っておくことですが、それも定期的に行わなければすぐに元通りですね。ちゃんと対処するなら表面にクリアー塗装をする事でしょう。さて...。

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