毎年この季節になると意識せずとも目に飛び込んでくるのが紫陽花の花。「アジサイ」と書くより「紫陽花」と書いたほうが上品に見えるのも不思議。

紫陽花って世の中には物凄く多くの種類があるようですからその全てに言えるわけではないかも知れませんが、フラワーショップだけでなく街のあちこちで庭先に植わっているものも毎年元気に花を付けているいるところを見るときっと丈夫な花なのだと思います。私の実家にも昔は庭に植えてありましたが、どんどん大きくなって最後は根こそぎ抜き取るのが不可能なくらい成長しましたから、どちらかというと頑固者な花というイメージが強いです。

しかしなんて言うんでしょう、梅雨のシーズンにこんなにもマッチする花は無いというくらい季節を象徴する存在ですよね。花びらの1枚1枚も内側に行くにしたがって淡いグラデーションになっており、まるで水彩絵具がスケッチブックに滲むよう。桜に負けないくらい日本らしさのある花だと思います。