Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

六本木アートナイト2018(4)

By
All Photo by inos

六本木アートナイトで気になったものをいくつか。

大きなインスタントカメラのような外観のトラック。内部は撮影室になっているらしく、時間を区切って多くの参加者を撮影しておりました。トラック後部からは撮影後の写真がプリントアウトされるという仕掛け。実際に印刷されたポートレート写真はミッドタウン地下街で展示物の一部として貼りだされ参加者本人がアートナイトの一夜を飾るというわけ。

展示されている地下街へ行ってみると確かにポスターサイズのポートレート写真が多数貼られており壁一面がデコレーションされておりました。そうやって見ている先から次々と新たなプリントが脚立とともに持ち込まれ...。

ミッドタウンの同じ地下街には他にもいくつかの展示物がありアーティストが目の前で作品作りをしていたりしてそれはそれで盛り上がっていました。地下鉄を降りてミッドタウン方面の地上に上がってくるとまず最初に目に飛び込んでくるのがこれらの作品なので、アートナイトの入り口としてこのイベントを知らずにたまたまここを通りかかった人でも何か感じるものがあったのではないかと思います。

暗い夜道では分かりませんがこうした照明下に来ると参加者の服装なども目につきますね。作品などなくてもあなた方がいるだけで充分アートな感じが出てますよ!って言ってあげたくなるくらい、TPOに合わせて服装を選んでくるのだと思います。皆お洒落ですね。中には頭から段ボールを被っている人がいたり、おでこにシールを貼っていたりと様々な人間模様があって面白いです。ハロウィンみたいに仮装が前提のイベントではないので本当の意味でその人のセンスが光るわけですね。

ミッドタウン近くの芝生には一定間隔で並べられたレジャーシートが置かれていました。はじめは来場者が持参したものかと思っていたのですがよくよく見るとそれらのシートには1枚1枚異なる絵がプリントされており、つまりはこのシートもアートの一貫という位置づけだったようです。上の写真のようにピクニックみたいに人が座ってしまえば誰もその絵に気づくことなく通り過ぎてしまうでしょうに、見えないところにもアイデアを投入してきた点は素晴らしいと思いますね。

トータルで考えると毎年この六本木アートナイトは大成功に終わっているように思いますが、ここまで六本木という街を挙げてのイベントにするなら、六本木には東京タワーも森ビルもあるわけですからこの日だけ特殊なライトアップで遠目にもアートナイトの存在が分かるような工夫があるといいですね。サーチライトで天空にまでアートを描くとか...。

今回も私は終電にて帰路につきましたが、いつかオールナイトで芸術を楽しみ朝日に照らされるインスタレーションってのも見てみたいですね。また来年も足を運ぶこと間違いなしのイベントです。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)