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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023(1)

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All Photo by inos

JAPAN MOBILITY SHOW 2023に行ってきました。なぜイベント名が変わったのか知りませんがこれまでは東京モーターショーと呼ばれていたものですね。数々の車メーカーや部品メーカーがその年の最先端を形にした発表会...そんなところでしょうか。だからどちらかと言うとすでに公道を走っている車より未来の車に注目が集まる点が特徴。

以前は千葉県幕張メッセにて開催されていましたが、確か前回くらいから東京ビッグサイトに場所を移し、やや規模縮小での展示は今年も同様。とはいえ世の中車好きは沢山いますからね、場内は恐ろしいほどの人でごった返しますから今年の私はゲートオープン30分前から入場の列に並びました。見たいブースは決まっていましたからオープンとともに一目散にピンポイントでそこへ。

会場にいたのはほんの数時間でしたが、撮影写真の枚数は700枚を超え、バッテリー2本を使い切りました。その全てをここへ掲載するのは到底無理ですがそうちの1/10くらいであれば。今日から数日間JAPAN MOBILITY SHOW 2023の様子を連載しようと思います。

今回のイベントでまず最初に行ってみようと思っていたのがここダイハツブース。これまでのモーターショーであればワクワクしながらダイハツブースを訪れる事は殆どなかったのですが、今年は事前に注目車が発表されていましたからちょっと気になっていたわけです。

絶対にこの目で見てこようと決めていた数少ない車のうちの1台。

さすがに開場10分後くらいですから来場者も少なくまじまじと実車が見れました。

1300ccFRレイアウトの小型オープンスポーツカー VISION COPEN。

初代COPENを連想させる丸みを帯びたボディデザインながら全長全幅を拡大させ二回りくらい大きくなったCOPENといった印象は、見た目だけ判断すればCOPENの完成系!と言わんばかりのまとまり。これは事前告知で写真が公開された時点で「お!」っと世の中の注目を浴びましたが、実車を目の前にしてますますその存在感に魅了されました。

ブリスターフェンダーと呼ぶに相応しいダイナミックなボディの造形は、チューナーニングメーカーが後から切り貼りした「取って付けた感」が全くなく、実に自然で魅力的な曲線を描き、メタリックを帯びた明るいカラーリングと相まってボディサイズはかなり大きく見えます。ちょうど初代のマツダロードスターくらいのサイズ感じゃないかと。

フロントとリア、ライトのレイアウトからグリル周り、その全てが完全シンメトリーになっている点にまとまりの良さを感じます。1300ccというデータからしてこの車はEVやハイブリッドではなく純粋なエンジン駆動という事なのでしょうが、物々しいマフラーがリアに突き出していない点は現代車という感じがして良いと思います。

私的にはエンジン車でもマフラーの存在を主張しないデザインが最近は好きです。それは見た目も音も。スポーツカーだって現代はサイレントの方向に移行しつつあると思います。

もうどこから見ても美しい。ホイールのデザインは好みの分かれるところかもしれませんが、少なくとも車のエクステリアに関してはもうこの形を好きな人だけが見にきている...そんな気さえしましたね。

正直この車のメーカーなどどこでも良いというか、これがトヨタから発売されるならそれでも良いし、日産と言われればそれも良し。メーカーとかスペックとかエンジンとか性能とか、そんな事は二の次でこの車が好き!みんなそんな目で見ているんじゃないでしょうか。

インテリアは黒とグレーを基調としていてスポーツカーらしいデザイン。これ以上近づいて見る事は出来なかったですが、メーター周りはツヤツヤのグロス仕上げ、そこに関してはオープンカーで埃の侵入が多い点を考えると磨き傷の目立たない艶消しやシボ仕上げのような工夫が欲しいところ。まあコンセプトカーですから実用性より見た目の印象や未来的な印象を重視した結果だとは思いますが。

ちょっと見づらいですが、シフトとレバーはなぜか飛行機のエンジンパワー調整レバーのような形状。マニュアルミッションではなく先進的なAT!そんなところでしょうか。

シートデザインは最近流行の薄型バケットタイプ。ヘッドレストも同様に薄型で小さなもの。これだけでもだいぶ洗練された印象が伝わってきます。ぼてっとしたふわふわの分厚いシートよりスポーツカーならこういうデザインの方がすっきりしますし、おそらく軽量化にも貢献しているんだろうなと。

近年の車の多くはこうしたリング状のライトやバー形状のライトが多く用いられますね。LEDが普及したことでライトデザインは昔のように丸型である必要がなくなった点が大きいと思いますが、車にとってライトの形状というのはこうも先進的デザインへ直結するのだと感心させられます。

こうしたイカリングみたいなライトを最初に実現したのはBMWだったと記憶していますが違いましたかね?

ただ私的にはLEDライトの光ってパイロットランプのようにON/OFFを視覚的に判断するための光源としては最適ですが、ヘッドライトのように物を照らして見るための光源としてはどうも見づらい気がするんですよね。色温度が高すぎるという理由はもちろんですが、おそらくカラースペククトルが偏っていて、物体に対して照射した際は自然光とは異なる反射をしているんじゃないかと思います。そういう意味ではLEDが普及する前のHIDの時代が一番見やすかった気がしますね。照らす照明に特化したLED光源が開発されると嬉しいんだけど。

VISION COPENは今回コンセプトカーとして展示されました。この車が市販化される保証はどこにもありません。けれども世の反響が大きければメーカーだってビジネスの源を見逃すはずはありません。

今回のイベントでは多くの人がこの車に注目し市販化を望む声も相当数あるはず。ちょっと期待しちゃいますね。この車が公道を走り始める日を。私が買うか? と聞かれれば、金銭的余裕があれば検討したいところですが少なくとも試乗はしてみたいですね。

ダイハツさんには頑張って欲しいと思います。

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