Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジャパンキャンピングカーショー2024(3)

, …
By
All Photo by inos

ジムニー顔のエブリィ、その全てをこう呼ぶのかは知りませんがいつぞやのオートサロン展示ではジムリィと呼ばれておりました。その昔日産シルビア顔の180SXをシルエイティなんて呼んだ時代がありましたが同じような発想ですね。

ジムリィに関して言えば、初めは半ば遊び心で作られてのでしょうが、キャンピングカー目線で言えば、ジムニーのルックスは好きだけれど車内の居住空間が狭いから...という人向けにストライクなモデルとしてエブリィベースで作られているのでしょう。

外観はジムニーライクな雰囲気ですがインテリアはエブリィですからおのずと車内レイアウトは他のエブリィキャンパーと共通点が多いですね。ジムニーとエブリィを比較した時、車中泊時の圧倒的な違いは運転席助手席を倒さなくても後部座席をフラットにするだけで人が横になれるのがエブリィ。ジムニーの場合は運転席助手席までフラットにしなければそのスペースが確保できません。

つまりエブリィは現地で一旦車中泊用にシートアレンジをしてしまったとしてもそのまま移動ができますから、車中泊ポイントを少し変更するとか、忘れ物を買いに行くような事が気軽にできます。ジムニーでそれをするにはフルフラットにしてしまった運転席と助手席を走行用に起こさなければ走れませんからね、その上にインフレーターマットなど敷いていたら結構大仕事なわけで。

だからジムニー顔のエブリィ、なるほどなと思いますね。

ルートシックスという会社がリリースしているダイハツアトレーをベースにした軽キャンパー。ダイハツの車そのものは正直私好みではないのですが、何やら最強の軽キャンが謳い文句らしいので注目です。

聞けばこの軽キャン、標準装備でクーラー、FFヒーター、200Ahリン酸鉄リチウム電源、1,000Wインバーター、ソーラーパネルを搭載、そして空調効果を最大限発揮できるよう徹底した断熱が施されているらしい。確かに軽キャンに求める全てが搭載されている感じ。

こちらも運転席助手席をフラットにする事なく後部座席だけで縦1,800mmベッドスペースが確保できるのは当然として、このサイドボードの美しさが際立っておりました。

運転席後方のサイドボードにエアーダクトが確認できますから、おそらくこのボード内に12Vサブバッテリーで動くエアコンが搭載されているのでしょう。大変綺麗にまとまっており、既製品をポン付けした感じが全くない点が良いですね。

もちろんサイドボードは左右シンメトリーに設計されており、助手席後方は多くの収納スペースとサブバッテリーが搭載されています。ルートシックスさんという会社は家具職人の方がこれらのボードを製作されているらしく、どおりで美しい仕上がりなわけです。

助手席側のボードが少々大袈裟に出っ張っているのはバッテリーが搭載されているからでしょうが、これによりベッドスペースは2名で寝転がるには少々窮屈そう。おそらく頭をフロント側、足をリア側に向けて寝る事でそれらの問題はギリギリ解決するのでしょう。

シンクが見当たらないのはあえて非搭載としているから。軽キャン用のシンクって小さすぎて実用性に疑問が残るところ、それでも搭載するとなれば給水排水タンクを2つ積まなければなりませんからスペース効率が悪いんですよね。それならいっそシンクレスにしてしまってその他の装備を充実させるのが吉、その答えがこの車なんでしょう。

ちょっと欲しくなってしまいましたが、軽キャンとは言え最強を謳うだけあり結構なお値段。約360万円。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)