Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ヨコハマ・サイクルスタイル 2018(1)

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All Photo by inos

今年の最高気温をマークした土曜日。暑さを覚悟の ”ヨコハマ・サイクルスタイル 2018” へ足を運びました。この週末2日間の開催が予定されていますが、多分明日の日曜日は天候悪化で中止になりそうな予感がしますから必然的に今日!というわけです。

自転車イベントにしては珍しくロードバイクの展示は殆どなく比較的タイヤの小さなスポーツバイクがメインですから、小径車好きな私にとっては1年で1番楽しみなサイクルイベント。10時スタートのタイムスケジュールにしっかり寝坊枠を確保して私は11時半からの参加。予想通り一番暑い時間帯にバッチリはまり、尚且つ一番混んでいる時間帯でもありましたね。

昨年は展示車両を見るだけで楽しんだこのイベント、今年は最初から試乗を予定に入れていましたから到着するなり真直ぐ試乗総合受付を済ませ、お祭り気分の派手な輪っかを腕にはめ、後は好きなブースをはしごする流れ。最初に向かったのはGIC BIKEさんのブース。このブログでも何度か取り上げた事のある ”今一番ミニマルバイクに力を入れている会社” ですね。

今回GIC BIKEさんで試乗させて頂いたのは、ULTRA LIGHT E-BIKE(14インチ)とRENAULT Carbon9(16インチ)。ULTRA LIGHT E-BIKEは私の14インチトレンクルにモーターを取り付け電動アシスト自転車にしてしまったようなモデル。勿論ベース車両はトレンクルではなくRENAULTの14インチ車両ですからびっくりするようなお値段にならないところは良心的。ハンドルにちょこんと取り付けられたモバイルバッテリーで走行距離は確か最長12km程度だったと思いますからその時点で私のポタリングには足りないわけですが、一応物は試し!と乗ってみたら実用的なアシストシステムで楽に走る事が出来ました。

日本国内では25km/h以上の速度ではアシストをしてはいけない決まりがある為、それ以上の速度で巡航するようなスポーツバイクで電動アシストに期待をすると、常にアシストの恩恵を受けられずただの重い自転車になってしまう落とし穴がありますが、14インチクラスのミニマルサイクルはそもそも25km以上で走る事が稀ですから案外アシスト枠に一番ハマるジャンルなのかも!と思わぬ発見がありましたね。

そして今回の試乗を一番楽しみにしていたRENAULT Carbon9(16インチ)。フルカーボンフレームで16インチ 9Speedを8.9kgに収めてきている期待の星。注目は折畳みメインフレームのヒンジ部分の美しさ! 遠目には折畳みである事に気付かない自然なジョイントを実現しており、尚且つカーボンフレームならではのしなやかさで乗り心地の良さを両立。果たして実走行はどうだったのか...?

結論を申しますと、もう言う事無しの◎。花マルをあげても良いくらい。

まず16インチという点で私のトレンクルの14インチよりホイールベースが長くそれだけで余裕たっぷりで走っている感じ。走行安定性が高いだけでなく漕ぎ始めでフロントが持ち上がるような事もありませんでした。たった2インチの違いですがタイヤの慣性モーメントが上がるせいか幾分ハンドルのふらつきも少ないように感じました。軽自動車と小型車を高速道路で乗り比べたような印象に近いかもしれません。今の軽自動車は良く出来ているのでスピードだって十分出ますし加速も良いですが、長距離乗ったら小型車のほうが楽だった...みたいな。

そして驚いたのはフレーム全体の剛性感。特にハンドルポストはトレンクルの比ではありませんね。トレンクルってアルミ製の細いハンドルポストなので力を入れてペダルを漕ぐとハンドルがグニャグニャとしなるんです。それでも十分安全は確保された設計なのだと思いますが、乗っていて若干の不安がありますしペダルを全力で漕げない。しかしRENAULT Carbon9はそこんとこビクともしないので乗っていて気持ち良い。

更に前後輪ともSHIMANO製ディスクブレーキが奢られておりこれが効き過ぎるくらいにカッチリ止まる! 慣れていないと簡単にタイヤがロックしてひっくり返るんじゃないかと思うくらい。でもそれがまたフレーム剛性と相まって実にクイックで気持ち良く感じるのです。

リア9Speedのギヤ比も良いですね。フロント52TにリアはCapreoを組み合わせている私のトレンクルに足りないトップスピードを余裕でクリアーしている感じ。流石にトップはタイヤ径がそのまま限界に繋がりますからこの差は当然ですね。1日100km走行は楽にこなせそう...そんな印象を持ちました。

まずいですよこれは。自宅に置き場所さえ確保出来れば間違いなくお迎えしてしまいそうなモデルである事が判明してしまいました。

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