Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

紙と向かい合う意味

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All Photo by inos

Elliott Erwittの写真集なら、日本では ”Personal Exposures” や ”DOGDOGS”  あたりが有名どころですが、私は ”1/125” が好みです。写真の内容もさることながら、写真集全体のデザインや、そのタイトルそのものが ”自然な写真の仕上がり” を連想させるあたり実に上手いと感じます。

1/125というタイトルはElliott Erwittが好んで使ったシャッター速度と言われていて、確かにそれはフィルム撮影では基準となる数値であり、ソレよりも遅ければ比較的スローと判断し、意識して動きを止めるような状況になればソレよりも早い値にセットするのがマニュアルカメラを使う上でのセオリーでした。

しかしこの ”1/125” という写真集、もう疾の昔に絶版になっていて今では入手困難なのです。私も実際に手に取って見れたのはLeica銀座店 2Fのサロンだけです。中古であればネットなどでも購入出来るようですが新品はありませんね。状態が良ければ中古でも良いのですけれど。やはり写真はプリントした紙質によって見え方が大分変わりますからそういった意味ではオリジナルプリントに敵うものは無いのですが、写真集であればある程度オリジナルに近い仕上がりになるよう写真家の方は紙質に凄く拘りますから、かなり良い雰囲気が出ているものが多いように思います。

やはりパソコンのディスプレイで見るだけでなく、紙の匂いを感じながら1ページを大事にめくる感覚をいつまでも忘れずにいたいです。

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