山陰観光のネタが続いておりますが、実際観光していたのは先週末2日間の事でもうとっくに東京へ戻ってきておりますので念のため．．．。

宍道湖に沈む夕日は日本一と呼ばれるくらい水の都松江の象徴とされているようで、日本夕陽百選にも選ばれているそうです。この日は、天気が良かったら夕日を見て、万一天気が悪かったら松江城を見ようと決めていて、その時刻が迫ってきたところで頭上の厚い雲が少しずつ遠ざかっていくのを感じた為、日没予定時刻の30分ほど前から宍道湖の辺を歩いてみました。

宍道湖の夕日、とは言えいったい何処で見れば良いのか．．．という事になりますがそこは心配ご無用、ちゃんと ”宍道湖夕日スポット” なるポイントがGoogle Mapでも検索出来ます。実際そこまで足を運んでみるとご覧の通り沢山の人が集まってきておりその時をまだかまだかと待ちわびていました。

夕日って「はい今です！」っていうタイミングは無いじゃないですか。太陽そのものの動きもゆっくりですし、大抵の場合地平線や水平線に行き着く前に下の方が空気の層や雲にかかってしまったり山に隠れてしまいますから、さあ今です！っていうシャッターチャンスはあって無いようなもの。だとすれば写真に撮るのに最高のタイミングは太陽の位置そのものよりもそれを取り巻く環境を含めたその場の動きみたいなものを組み合わせるほうが良いかなと私は考えています。

沢山の人がそれぞれの想いを胸に夕日を見に来ていました。辛い事楽しい事、願いや期待、忘れてしまいたい過去、いつぞやの思い出、そのどれもが人という小さな生き物が地球や太陽という大きな存在に希望を重ね、止まっているようで刻々と色を変え沈んでいく夕日に時の流れを感じる。また明るい明日がやってきますように．．．。

「目は口ほどにものを言う」ということわざがあります。でも時に人は背中で語る事もあるように思います。

今回の山陰短期集中観光全ルートです。青線が1日目、赤線が2日目です。