さあそろそろ帰ろうか．．．と考えながら、場内でしっかり見れていなかったエリアをもう一度歩いていて見つけたのがこちらのブース。木材を加工してカッティングボードやキッチントレイなどを制作している作家さんで、手ごろなサイズの板がたくさん並んでおりました。

料理などろくにしない私の事ですからカッティングボードを購入したところで活用の場は少ないわけですが、プランツを並べたり写真撮影の台として考えるとそれらは急に魅力的に見えてきます。

今回目を付けたのはメープルを素材としたカッティングボード。それも綺麗過ぎない！のがポイント。工場で完璧に製材され面の整った板なら他でも購入できますからさほど魅力はありませんが、こういうイベントならではの、製品に成りきれていないというか所々に素材の素が残っているようなものがある意味 ”出物” であり1点ものの価値を感じます。

そういうものは破材を使っていたりしますのでお値段的にもお手頃価格ですしね。

メープルはギター好きな人ならご存知の通りトラ目の模様が特徴で、樹皮の部分を残しても傷みにくい素材とされているため、あえて耳を残すような仕上げを楽しむことが出来ます。手に取ったのは外周に欠けのあるラフな仕上げの板。なんならもう少しダイナミックに欠けていても良いくらいですが、自然の造形ですのでこればっかりは巡り合せですね。

しばらく悩んだ挙句一旦トイレに行き良く考えたうえ再びスタッフの方に声を掛け購入を決心しました。まあそこまで慎重になる価格でもなかったのですけど、買ったは良いが使わないことになってしまっては勿体無いですし、何より購入を検討している時こそが楽しい時間でして。

帰宅後、ひび割れが気になる個所を補修し、表面を180番の粗いサンドペーパーで面取りしてから木彫オイルで仕上げました。本来の用途がカッティングボードですから食材を置く事を前提として蜜蝋ワックスで仕上げられていましたが、私の用途的には食材を載せる事は少なそうですし、ワックス特有のべたつきも好きではないのでウレタン系でやり直したというわけ。1週間もすれば色も匂いも落ち着くハズ。