基本的にはガラス製品が好きな私ですが、アクリル製品だってなかなか負けてない！と思うようなものも時々目にします。

先日青山で見かけたのがこちら、近年セレクトショップなどでよく目にするようになったキューブ状に固められた植物。恐らくドライフラワーをレジンで固めているのだと思いますが、一般的に販売されているものは気泡一つ入っておらず、それでいて主役となるドライフラワーがキューブの丁度センターに上手くレイアウトされていて美しいものが多いです。昆虫や魚の骨などを標本のように作られているものもありますね。

ただ、よく目にするのはそうしたキューブを4つとか６つとか組み合わせて標本集のように飾るものですが、今回目にしたのはそれらをふんだんに使って椅子のようなサイズにまで拡大させたもの。

一見すると1枚の板のようですが、肉眼で確認すると実はキューブ状のブロックを規則正しく貼り合わせて作られているのが分かりました。かなり高い精度で、丁度沖縄の美ら海水族館の巨大水槽のアクリルパネルが実は貼り合わせて作られているように、遠目に見るとそれに気づかない仕上がりでした。

流石に人が腰掛けたら壊れてしまいそうな気がするので、恐らくこれは椅子ではなくちょっとした台のように使うのでしょうね。この上にブーケを置いたりだとかそういったお洒落に見せる台。とても美しかったです。

同じような技術で作られていたのが下の写真にあるプリザーブドで色付けされた真っ赤なカスミソウを等間隔に並べた作品。透明のアクリルは厚みが5mmほどしかなく、高さは5cm程度、30cm程の長さとくればだいたいその使い道は想像できるわけで、説明書きを読んだところやはりこれは定規なんだそう。

カスミソウの間隔はすべて1cmで作られているため実用的な定規として使えるというわけですね。世の中には色んなアイデアがあるものです。