Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2019(1)

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All Photo by inos

本日よりパシフィコ横浜で始まりましたCP+2019。写真、映像関係の展示会としてはInter BEEよりも楽しみな4日間。今年もソニーブースにて説明員の私ですが、交代制の空き時間を利用して場内視察をしておりますので完全なる趣味の観点からお届け...。

昔と違って近年は “注目のブースや新製品” に惑わされることなく、自分が興味を持った製品しか見てきておりませんのでかなり偏った内容になる点ご容赦くださいませ。

今年のCP+で私が注目していたのは天体撮影に用いる赤道儀のセッティングを正確かつ簡単に行うための微動雲台、ソニーEマウント系レンズの変わり玉、といったところ。

各社新型カメラの展示なども当然ありますが、正直どんぐりの背比べで多少のスペックの違いが自分の写真の仕上がりに大きく影響するような期待感は少なく、イベント終了後も量販店に行けばいくらでも触れる事を考えれば貴重な空き時間を割いて行列の後ろに並ぶ必要もなく。ここでは量販店で手にとって見られないようなものの発掘に集中するのが吉。

近年中国や韓国のカメラ周辺機器メーカーの勢いは凄まじく、ビジネス成長という観点だけでなく機器の性能そのものがもはや日本やヨーロッパ製品を追い越している感があります。主にレンズや三脚類の伸びは凄いですね。近頃じゃそこにステイタスすら感じます。

三脚メーカーでここ最近頑張っているのがLeoFotoなるメーカー。今回の展示会で私の心に刺さったのが下の写真にあるギア雲台(G4+NP-60)。カメラやレンズより欲しいと思わせた雲台とは?

天体撮影において赤道儀を正確に動かすためには北極星付近とされる地球の回転軸と赤道儀の動作軸を完全に合わせないといけませんが、それを一般的なカメラ用雲台で行おうにも動作が大きすぎて調整し辛いため、微動雲台と呼ばれる微調整を前提とした専用雲台を用いるのが一般的です。

ポータブル赤道儀メーカーからも赤道儀のオプション品として準備されていることが多いですが、いかんせん造りが雑なものが多くあまり関心するものが見当たらず、私的には三脚メーカーが作る微動雲台を探しているところです。

上のLeoFoto製ギア雲台は天体撮影に特化したものではありませんが、対荷重20kgのジュラルミン製。多くの微動雲台に見る2つのネジを同時に回して調整するタイプではなく、1つのつまみを回すだけで角度調整が可能。何よりギアの動きが他に例がないほどスムーズ。ロックネジを緩めれば微動前の粗動も可能。

これは良い仕事をしてくれそうです! ただ、天体撮影に特化した製品ではないため、微動軸はスイング方向とチルト方向のみ。残念ながらパン方向は粗動です...。

早速、LeoFotoの代表らしき人に聞いてみました「天体撮影に使うにはパンも微動させないとダメじゃないか!」と。そしたら即答で「このモデルのPro版を今後リリースする」と。どうやらPro版はパン方向の微動も出来るらしい! ひゃーそれじゃないですか私が求めているものは! さて。

それにしてもこのLeoFotoさん、三脚も雲台もRRS(Really Right Stuff)のまるパクリにしか見えませんね...。それでも本家の半額程度で買えるプロダクツが殆どですし造りもしっかりしているので、今後トラベラー三脚などを買うならここが良いかな?とも考えています。今回のような気の利いた雲台も本家にはありませんしね。

一般的なボールヘッドなどの造りや精度もRRSに勝るとも劣らないので気になる方は是非。

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