Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2019(4)

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MINOLTAがSONYに買収された当時、本当にSONYが光学メーカーとしてやっていけるのか? 下手をすればMINOLTAの技術をそのまま無駄にしてしまうのでは無いか? そんな不安があったのは私だけではないと思います。

しかし気づけばいつのまにかこのカメライベントで最大規模のブースを構えるまでになりましたね。カメライベントでキャノンやニコンを上回るというのは時代だけでは語れないものを感じます。

今年のソニー最大の目玉はEマウントレンズのG-Master 135mm F1.8。α6400という爆速AFカメラの存在もありますが私としてはフルフレームα7の周辺機器に注目していますからここでは割愛。

明るい 135mmといえばもうディスコンになってしまいましたがCarl Zeiss Apo Sonnar 135mm F2というとんでもないレンズが世の中にはあるわけですが、そちらはキャノンEFマウントもしくはニコンFマウント限定ですから、ソニーユーザーにとってこのG-Masterの存在は非常に大きなものです。

このレンズの発表とともに公開されたMTF曲線はCarl Zeiss Apo Sonnarのソレに非常に近い、見方によってはそれ以上の性能である事が伺え実力は確かなものだと思いますが、グラフからは読み取れないコマ収差と色収差がどんなものか気になるところです。

一般使用においてはそんな重箱の隅をつつくように特性ばかり気にしてみても無意味というか、そもそもこんな高性能なレンズは手に余るはずですが、究極の光学特性が要求される天体ファンにとってはCarl Zeiss Apo Sonnarの名前と並んでこの性能は気になるはずです。

ただそれほどのレンズともなれば「お高いんでしょう?」...お高いです。

私のような庶民派は高級レンズを取っ替え引っ替え使うなんていう贅沢は出来ませんので、もう少し現実的なレンズに目が行くわけですが、今年の注目はTAMRONから発表された17-28mm F2.8 Di III RXD。

このレンズは昨年発売された28-75mm F2.8 Di III RXDの広角版といった位置付けで、一般的にこのクラスのズームレンズであれば16-35mmをターゲットとするところワイド端テレ端ともに欲張らない設計が功を奏して非常にコンパクトに仕上がっています。

TAMRONの設計思想は性能を追求するあまり肥大化する競合レンズと競い合うのではなく、あくまで小型軽量低価格を狙っている点に非常に好感が持てます。

ただどうでしょうね、20mm前後の広角を使っている時にぎゅっと寄りたいのって50mmとかそれ以上だったりしませんかね? だからテレ端28mmのこいつだと思い切り寄ってもまだ広角の絵作りに変わりはなく結局標準レンズに付け替える事になりそうな。こればっかりは使う人次第ですからこの焦点域がドンピシャでハマる人もいるのかもしれませんね。

それから昨年発売された28-75mmは私も愛用していますが、世間で言われるほどの写りではないんですよね。特にワイド端開放はかなり像が甘くなる傾向にあります。この辺りは性能のSIGMAとリーズナブルなTAMRON というポジショニングですかね。

今回発表のレンズの発売時期と価格は未発表ですが28-75mmの前例からしてきっと数ヶ月以内にお手頃価格でリリースされるでしょうね。

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