Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2019(6)

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All Photo by inos

カメラのイベントという位置づけのCP+ではありますが、勿論撮るだけではなくプリントに代表されるアウトプットまでのワークフローを紹介するブースもあります。

クラウドファンディングで始まり、SNSなどでは以前より気になっていましたが実店舗での扱いを知らず触れる機会の無かった ”Loupedeck+” が展示されていたのでここぞとばかりに見てきました。

Loupedeck+は簡単に言ってしまうとAdobe Lightroom用のコントロールサーフェースで、通常キーボード&マウスでちまちま調整する作業をこの専用コンパネから直感的に行おうというもの。

動画のカラーグレーディングの世界ではこうしたコンパネ(もう少し立派ですが)を使うのが一般的で、一旦使ってしまうとキーボード&マウスだけで操作するのがおっくうで仕方がないのですが、写真業界にもようやくこうしたデバイスが登場したというわけです。

Lightroomを使っていて煩わしい操作と言えば、パラメーターそのものの調整よりもスライダー表示エリアのスクロール操作。調整スライダーが沢山あるため1画面では表示しきれず下のほう下のほうにスクロールしながら目的となるスライダーを操作するわけですが、ここでマウスは縦スクロール操作と横スライダー操作の両方を強いられるため結構ストレスなのです。

また、ライブラリのギャラリー表示と、現像画面を切り替えるのも面倒なんですよね。常はマウスだけでは操作しきれないのでキーボードショートカットを多用します。

そういった悩みの種を一気に解決してくれるのがこのLoupedeck+。使用頻度の高いパラメーターはあらかじめ各ツマミやボタンに割り振られていますし、個人的にアサインしておきたい機能はカスタマイズにてボタン登録が可能です。

ここでの使用感が良ければ購入しても良いかも!くらいに考えていましたからチェックする眼差しは真剣でした。でも実際触れてみた感触は期待したほどのものではなく、いじりたいパラメーター数に対して圧倒的にボタンやつまみが少ないため結局マウス操作が必要だったり、パラメーターの微調整がやりにくい(SHIFTボタンとの併用でFine操作などが出来ればよいのに)、ボタンやつまみの操作フィーリングが安っぽい、一言で言ってしまうと「今後に期待」という感じでした。

映像のカラーグレーディング用の数百万円もするコンパネと比較してしまうのは酷かもしれませんが、そういった機器の予備知識無くゼロベースで頑張って作った感が否めず...。発想は良いんですけどね。惜しいです。

毎年楽しみにしているCP+ですが、半分は仕事、もう半分はプライベートで参加している事に変わりはなく、仕事の隙間で各ブースの視察をするため開始時間がきっちり決められているセミナーなどはどうしても見られないことがあります。

毎年この人の話を聞きに横浜まで足を運ぶといっても過言ではないくらい私がリスペクトしている内田ユキオさんのステージ。今年はFUJIFILM、RICOH、KIPON、SIGMAの4ブースで開催されましたが、そんなわけで私はRICOHとKIPONの2社しか見ることができませんでした。FUJIFILMとSIGMAは毎年聞いていますから今年はその他の2つが聞けただけでもラッキーだったんですけどね。

機械の説明などこれっぽっちもしないのにこれだけの人集り。私が自分のセミナーをするときは常にこの内田さんの存在が頭のどこかにあります。私にとって原点回帰の場、それがCP+。

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