Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

切ない話が多すぎる

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All Photo by inos

近頃TVを見ていると小さな子供に対する虐待事件のニュースをよく目にするようになりました。急増したのはここ1年くらいでしょうか。もしかするとそれよりずっと前からそうした事件はよくあったのかもしれませんが明るみに出るようになったのが最近という事なのかもしれません。

なんと言っていいのか、言葉がありません。子供の背中に熱湯を掛けるだとか、水風呂に入れるだとか、真冬のベランダに立たせて部屋に入れないだとか。

大抵の場合こうした事件で逮捕される親は「しつけの一環としてやった」とか「子供が言うことを聞かないのでやった」みたいな言い訳が多いように感じます。私には子供が居ませんから子育ての経験はありませんし勿論その苦労も想像するしかありませんが、それにしても目に余るこうした行為は子育てとは別次元の殺人まがいな悪意を感じどうしても許すことが出来ません。

例えどんな酷い親であっても子供はその親無しでは生きていけない...背中に熱湯を掛けられても明日を生きるためにはその親に従うしかない...。涙が止まりません。

それでも頑張って生きている子供と、大怪我をした子供を放り出してパチンコに行っている親。いったいどちらが大人でどちらが子供でしょうか。

今から10年くらい前だったでしょうか、日本テレビ系列で放送された「Mother」というドラマがありました。虐待され袋詰めでゴミ置場に捨てられた子供を小学校の担任教師がたまたま見つけ、その子を救いたい一心で二人で街を離れ遠い街で暮らしますが、やがて両親に訴えられたその教師は誘拐犯として警察に捕まるという切ないストーリーだったのを覚えています。

時に犯罪を犯してでも守らなければいけないものがある、そこまでして守りたいものこそが子供じゃないでしょうか。僕らは確かに今日を生きているけれど、明日を生きていくのは間違いなく子供のほう。残してあげられるものが何なのかそれを考えるのが僕ら大人の役割だと考えます。

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