Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

毎年この時期に思う事

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All Photo by inos

毎年ゴールデンウィークが終わったこの時期くらいに、その年新卒で入社した新入社員と接する機会があります。以前いた会社では私も新人勉強会で教える立場におりましたがここ最近はあまりそういう機会もなく、ただ自分の仕事現場に新人が見学に来て、文字通り ”見て学ぶ” だけで通り過ぎていく事が多いです。

尤も、正直なところ「何かを教えてあげてください!」と言われても、技術畑の私と同じポジションを目指しているならともかく、本人の意思以前に会社の社員研修の一環で現場を見に来た若者に何を伝えれば良いのか、私には良いアイデアがありません。

特に近年出会う新入社員は私が若かった頃とは全く違う感覚を持っているようで、こちらが常識と考える事がそうでない事もありますし、教えるまでもなく感じ取って欲しい事も黙っていたら全く通じない事もあります。考えたら分かるでしょ? という事も考え方が違うのですから期待する方向へ導けない事もあります。ただそれらは必ずしも悪い事ではないので話はますます難しくなります。

以前私の写真を見てカメラや写真に関して勉強させてほしいという若者がいました。

技術や知識を向上させるのが目的なら私はうんちくを並べ何かしら伝える事が出来たでしょうが、その時は何を教えてあげて良いのか分からなかったんですよね。なぜならその若者は私よりずっと魅力的な写真を撮れる人でしたから。

つまらぬうんちくなど知らずにその結果が残せるならむしろ私が変な常識を植え付けない方が良いんじゃないかと。常識は時に非常識なもの...その時学んだのは私の方でした。

教えるという行為は学ぶよりずっと難しく、教わるより慣れることの方が確かな結果を生み...「習うより慣れろ」とはそんなところから来た言葉。

私なりにそれを解釈すれば「慣れるほどに身を置け」それに尽きる気がします。

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