Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

MINIお別れの日

By
All Photo by inos

そのナンバープレートの数字がこの車の納車年月を表していることは私しか知りません。“1906” つまり平成19年6月に私の元へやってきたことを意味します。

あれから12年ですか。つい先日の事のように感じますね。私にとって2台目となるこのMINIは所有してきた車の中で一番長く乗った相棒となりました。他の車はだいたい2年から3年で乗り換えてきましたから。生まれて初めて買った車がMINI、そしてその乗り味が忘れられなくて再びこのMINIにたどり着いたというわけです。

世の中は何事においても “現状維持” それだけで体力を使います。お金だってかかります。だから12年前に購入したその姿をなるべく劣化させないように今日まで繋いでくる、それは想像よりずっと大変で気を使う部分もありました。それでもここまで維持できたのはやはり私はこの車が好きだったからだと思います。

12年間で雨天走行はたったの3回だけでした。田舎に住む母親が体調を崩した時、雨の中の高速道路を頑張って走ってくれた事今でもはっきり覚えています。どうせ1度雨の中を走ってしまったのだからもう何度走っても一緒でしょ!私にはそう割り切ることが出来ず、手放すなら晴れの日を!それを第一に考え仕事を休んで今日という日を選びました。

今朝私は貧血で倒れました。正確には倒れる直前に伏せたのでガツンという倒れ方はしませんでしたがその後30分ほど冷や汗が引かず起き上がる事が出来ませんでした。

全ての予定は1時間ほど後ろにシフトしましたがなんとなくフラフラする足元に違和感を感じながらも普通に生活できるレベルにまで回復しましたからその足で洗車場へ向かいました。この車にしてあげられる最後の洗車とワックス掛けを丁寧に行なっていると真っ黒な96MINIが私の隣へ。お互いにカッコイイ部分を褒めあったり洗車のコツを教えあったり、知らない者同士そんな会話が普通に行われるのがMINIライフ。体調が不安定ながらも頑張って洗車に行った私への最後のご褒美を神様がくれたのだとその時思いました。

予定時刻より僅かに早くiRさんへ到着。私がこのMINIを購入したお店です。iRさんで購入しiRさんに買い取ってもらう、別にそんな決まりはどこにもありませんが、私のMINIを熟知してくれているショップですし私のMINIに対する姿勢も理解してくれているショップでもあるので、多分この車を最高の形で次のオーナーに受け渡せるのはiRさん以外考えられないだろう、それが決め手であり逆に買取価格がいくらであろうと他に売却するつもりは最初からありませんでした。

到着するなり私の車をショールームの特等席に入れてくれる...そういうところがiRさんの粋なはからい! お別れの記憶が最高のステージになるように!そんな想いが聞こえてくるようでした。

「去年と同じ事をしていたら時間が過ぎた分だけ物事はマイナスなんだよ」とは尊敬していた昔の職場の上司の言葉です。現状維持もそれなりに大変ですが、人はそこで更に先を目指して進まなければいけない! 私は自分自身の生活に少しだけ変化をつけるべく今日のお別れと引き換えに来月から新たな相棒を迎える事になります。

これまでワガママな私にお付き合い頂いたiRさん、そして常に最高のMINIが維持できるようメンテナンスをして下さっていたiR MAKERSさん、長い間本当にお世話になりました。このMINIが次のオーナーの元で最高の思い出を作ってくれる事を心から願っています。

手を離れ徐々に落ち着きを取り戻し帰宅した私は38度5分の熱がありました...。悲しみに耽る余裕も無く今夜はぐっすり眠れそうです。

コメント

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By まさあき

    いよいよジムニーですか? 別れとは、いつも切ないものですね・・・。

  2. まさあきさん

    書き込みありがとうございます。そうですねいよいよジムニーですが、昨年9月に注文して納車は来月下旬と言われていますから噂通りまるまる1年待ちとなりそうです。

    駐車場さえ2台分確保できればMINIも近くに置いておきたかったんですけどね、東京ではなかなか厳しいですね。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)