会場の外にはキャンピングカーみたいな車が何台も停まっていました。中でもこちらは一番大きなバス。別にキャンプをしているわけではなく、ズバリ移動式BOOK SHOP。バスの中がそのまま本屋さんになっております。アートブックフェアってこんなものまでが集まってくるんですね。
オーナーの方に聞いたところこちらのバスは長野県上田市のNABO(ネイボ)さんという古書店の移動車なんだとか。こうした大きなイベント時は走ってきて参加するんだそうです。WEBサイトを見たところなんだか実店舗のほうにも行ってみたくなりました。
車内は片側一面に本の陳列がされており、反対側はベンチシートのようになっていますからそのまま腰を下ろして本が読めます。まあ図書館ではないのでそこでじっくり読むというよりは、手に取って中身の確認は座って読んでね!って事だと思います。皆が立って読んでいたらスペース的に客さん同士上手くすれ違えませんからね。アンティークな感じのライティングも雰囲気出てて良いです。
バスの本屋さんですからどちらかというと子供受けするような本が並んでいるのかと思いきや、意外にも写真関連の書籍が充実していました。おじさんがじっと眺めている先にはロバートフランクあり、キャパあり、ブレッソンあり、エリオット・アーウィットありで、マグナムご一行様という感じ。とても車の中とは思えない品揃えですね。
恐らくこうしたイベントに合わせて積んでくる本の種類を厳選しアート系に寄せてきたのだとは思いますけどね。じゃなかったら車に載せっぱなしの本は少なからず日焼けしてしまいそうなところ陳列されている本の殆どは綺麗でしたから。
近頃は街中でキッチンカーを見る機会が増えましたが、こうしたBook Shopカーとでもいうべき移動式本屋さんも今後ブームになるんでしょうかね。閉ざされた空間の中で本を読むのって結構集中できますし、同じ車でも定期的に陳列する本を入れ替えてくれば同じ場所で販売していても継続的に人気が出そうな気がします。
まあ難を言えば、入るのはともかく買わないと出にくい...という点でしょうか。