Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

新型ジムニーのミッション

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All Photo by inos

近年は若者の車に対する関心が低いと言われており、運転免許を取らないという人も少なくないようです。確かに東京では電車移動のほうが便利ですし、維持費の事を考えるとマイカーよりレンタカーやカーシェアのほうが経済的で、その程度の使用頻度なら運転免許は家族の誰かが持っていればいい...そう考えるのは当然ですね。

となると、その中でも更にオートマ限定ではなくマニュアルミッションを選ぶ人がどれだけいるのでしょうか? スポーツカーでブイブイ言わせたい!とか憧れの旧車に乗りたい!みたいな人を除いてはほとんどの人がオートマを選択するかと思います。10年以上前でさえその比率は9:1程度と言われましたから今ではそれ以上かと。

私も今回ジムニーを購入するにあたり少しだけマニュアルとオートマで悩みました。これまで所有した車はSMART For Twoを除いて全てマニュアル車だったため、その流れでいけばおのずと答えは見えていたのですが、とは言えオートマの利便性は重々承知していましたし、もし自分以外の人が運転する事があるならマニュアルというのはかなり人を選ぶなと。

しかしそこはジムニー。マニュアルミッションを操ってなんぼ!そんな男気溢れる数少ない車種ですし、何より設定されているオートマはキックダウンが懐かしい古典的な4速ATなので、無段階変速が当たり前な現代のCVTではありませんで、そこが決め手の一つでもありました。

試乗車はオートマだったんですけどね、私が選んだのは結局マニュアルミッション。

シフトフィールは軽快です。何のミッションを流用したか忘れましたが、基本的にはショートストロークな造りで、シフトレバーの長さのせいで手首を返すようなシフトとはいかないまでも、通常はFR駆動という点も相まって、峠道を駆け抜ければスポーティーな印象すら感じます。遅いけど。

K6Aなどに比べればR06Aはトルクバンドが広がったと言われており、ターボが効いていない走り出しでも思いのほか軽快。それでも小排気量の660ccエンジンですから組み合わせるミッションは是非6速にしてほしかったですね。搭載されている5速MTは、かなりローギヤード設定な1速→2速に対し、少し離れ気味な2速→3速。更にロングな3速→4速、オーバードライブな5速。

1速2速がクロスっぽいギア比なのでその比率のまま階段を重ねれば高速域は6速に届いちゃうよね!っていうフィーリング、その感覚でシフトしていくと3速で急に重くなり4速は気を付けて使わないとトルク出ないよ!って感じ。

クラッチミートの回転も1速→2速が1,000rpm落ちでピッタリなのに、2速→3速や3速→4速は急に1,500rpm以上離れるので、シフトポジションによってアクセルのあおり方が変わりスムーズに運転するには少々慣れが必要です。4速くらいまでがクロス設定なら使いやすいものを1速2速だけが詰まっているので回転合わせで気を使うのです。

軽自動車なのでコストとの兼ね合いだったとは思いますが、排気量の小さなエンジンのトルクバンドを気持ちよく生かすためのギア比、ここは頑張ってほしかったですねぇスズキさん。

まだせいぜい4,000rpmくらいまでの慣らし運転中ですから、今後レッドゾーンまで使うような走りになれば感想はだいぶ変わる可能性はありますけどね。

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