Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

新型ジムニーのライト

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All Photo by inos

カタログを広げて、さあどのグレードにしますか?と聞かれ即答できるケースはそう多くないような気がします。今回の私のように事前調査により方向性が決まっている人は少ないようで、カーディーラーで営業マンからグレードごとの差分説明をじっくり聞いて判断するケースが圧倒的なんだとか。ディーラー営業マンの力量次第では ”カーコンシェルジュ” を名乗ってもおかしくなさそうな仕事ですね。

新型ジムニーには、最小構成で無駄を一切そぎ落としたXG、実用性重視で基本をクリアーしたベーシックモデルのXL、贅沢装備全部載せなXC、この3グレードが準備されており、私が選んだのはこの中で唯一LEDヘッドライト標準装備のXC。このライトだけはオプション設定がありませんからグレード選択の時点で決まってしまうんですよね。

車のヘッドライトの歴史は長く、その昔はシールドタイプからハロゲン、HIDと進化してきて、レクサスLS600に初採用され話題になったLEDも近年では軽自動車にまで採用されるようになりました。省電力で高輝度、発熱量が少ないという点においてメリットが大きいとされています。

ただ、ことジムニーに関しては雪の中を走る機会が多い車種という事で発熱量の低下はむしろデメリットとされており、走行中にライトに付着した雪が解けずに溜まってしまう事が想定され、それを溶かすためのライトウォッシャーが装備されています。ウォッシャー液をスプレーして雪を解かそうという事のようです。ランクルなどにもついているようですね。

ちなみに私の車はフォグランプも純正オプションのLEDタイプにしていますのでヘッドライトと併せて非常にフラットな配光です。でも正直な感想としてはLEDよりもHIDのほうが運転中の視認性は良い気がします。恐らく同じ白色に見えている光源もスペクトル的にはHIDに対しLEDは遥かにピーキーで、青色と黄色が細く強く光る事で白に見えている...だから照らすとそこそこの明るさなのに、対向車からすると凄く眩しく見える。刺激値の高い光源という事ですね。

撮影用照明機材の場合にはこうした光源の色再現性の基準として ”演色性(Ra)” という値を設けており、太陽光に対しどれくらい色再現性を持った光か!の基準が設定されていますが、車のヘッドライトにそういった基準を見たことがありません。安全性に直結する装置ですから重要な項目だと思うんですけどね。社外品を取り付けるにしても、「白にしようかな、黄色にしようかな、青っぽいのもカッコいいかな!」じゃなくて、色再現基準の規格を元に視認性を重視すべきだと思います。特にLEDのように極端なスペクトルを持つ光源は製品ごとに色再現性は全然違いますから、6,500Kと書かれていてもA社とB社で異なる色に見えるわけで。

スズキ純正のこれらのライトがどの程度の演色性を持っているか分かりませんが(カラーメーターで計ればわかるけど)、明るさのわりにはHIDより視認性が悪く感じます。色温度が6,500K付近と高すぎるという理由もありそうですけどね。”照らす” 照明として考えたら5,000K以下のほうが見やすくなると思います。

まあただ、いまふうのライト付けています!っていう満足感はあります。

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