Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

近場で行ったことのない場所を探して

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All Photo by inos

週末は東京ではないどこかへ。

今週は珍しく仕事が週末までずれ込んでいたり、床屋に行ったり買い物に行ったり、何かと熟さなければならない事が重なり、なかなか遠出は難しい状況につき、土曜日夕方からの行動でも行ける場所へ。そんな理由で急遽目指したのは神奈川県にある宮ヶ瀬ダム。

日曜日の朝から行動出来るよう土曜の夜は近くの道の駅で車中泊をしましたが、このダムの周辺は走り屋君達の遊び場のようで、一晩中サーキットにいるみたいで爆音の中では全然眠れませんでした。この地域に住んでいる人達はその騒音に相当悩まされているんじゃないかと思います。

さて肝心の宮ヶ瀬ダムですが、こちら写真からもわかる通り相当巨大なダムでして関東屈指の大きさで高さは156メートルもあるらしい。

近くの ”あいかわ公園” というところに車を停め、ダムまでは徒歩で10〜15分程。見えてきたのはこの壮大な景色。私としては黒部ダム以来の大きさでダイハクリョク!

迫力の理由はそのスケール感以外に大量の水が放流されていたからで、普段は決められた時間にのみ観光放流が行われるそうですが、今現在は最近の台風の影響でダムの水が多すぎるため常時放流しておりました。観光的にはとてもラッキー!

普段の観光放流は毎秒15万リットルを2本同時で毎秒30万リットルらしいですが、必要に迫られている今は1本で毎秒40万リットルも放流していると係のおじさんが教えてくれました。遠目には大した放出量ではないように見えますが近づいてみるとそれはそれはすごいわけで...。

水が流れ落ちたすぐそばに橋がかけられており観光客はそこまでいく事が出来ます。でもどうみてもそこは水しぶきの中で...。

勿論私もその橋まで行ってみました。そしたらもうすごいの何のって! どうですかこの荒れ狂う水流!! 写真を撮ろうとしてスマホを落とす人はいそうですが、それどころか間違って橋から落ちる人とかいないのでしょうか? 100%生きて帰れないですね。というか安全と言われている橋の上にいるのも怖かったです。

ダムから放流された水がここに落ちてくるのは勿論ですが、実はこの位置には水力発電施設があり、ダムから直接放流されるのと同じくらいの水がこの位置に横方向からも放流されているのです。だからこの橋の位置で2方向からの水がぶつかり合いこうした荒れ狂った光景になるというわけ。ダムを正面で撮影するためには橋の一番奥までいかなければなりませんが、そこで5秒もいればもうずぶ濡れです...。シャワーでも浴びてきたかのように全身びしょびしょで勿論カメラも。

ダムの下からの景色に飽きてきたら、インクラインと呼ばれるケーブルカーに乗って(有料)ダムの上まで移動する事が出来ます。

インクラインはダム建設当時に工事用に資材運搬などに活躍した乗り物との事で今はそれが観光用に使われているという事らしいです。しかし驚くのはその傾斜角。156メートルの高低差を一気に駆け上がりますからねそりゃ急なわけでその角度何と35度! スキーのジャンプ台と同じなんだとか。しかもこの時間に乗ったのは私一人で貸切状態。だからこそちょっと怖かったですよ、1本のワイヤーで引っ張っているだけですからね、それが切れたら...。

ダム上からの景色はこれまた壮観でした。というか気の弱い人は下を見てはいけませんね。156メートルと言ったら東京タワーの第一展望台と同じくらいですよね? それが手すり一つでガードされているだけで大きく身を乗り出せばそのまま真っ逆さまですからね。怖くない人の方がおかしいくらいで。

遠くの景色に目をやれば横浜ランドマークタワーが見えました。いえ、確かなことは言えませんがあのシルエットは多分ランドマークタワーじゃないかと。観覧車は見えませんが。

そう、ここ宮ヶ瀬ダムは神奈川県の水瓶として利用されており、横浜、川崎、厚木あたりの多くの水源がこのダムなんだそうな。奥多摩湖に次ぐ関東の主要水瓶というわけですね。

まだそれほどお腹は空いておりませんでしたが、これだけは食べておこうと決めていた有名なカレー。その名も ”ダムカレー”。ここのダムには資料館やカフェが隣接しているのです。

以前何かのテレビ番組で見たことあったんですこのカレー。ご飯の堤防でカレーダムが作られており、ご飯に埋め込まれた旗の刺さったソーセージを抜くとドドーっとカレーが放流されるという、良い大人がそのギミックを子供のように楽しめるという名物カレー。

上の写真が放流前、下の写真が放流後...。説明書があったんですが私はよく読まずに放流してしまいました。ちゃんとした手順では放流前に各野菜をご飯の上に乗せてから放流するんだとか! まあ細かいことは良しとして十分子供のような時間を楽しめました。多くのお客さんがこのメニューを注文しますがさすがに一眼カメラで写真に撮っているのは私くらいのものでした。

今回のお出かけは近場でしたが普段はあまり見られないようなものばかり堪能しこれはこれで楽しめましたね。

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