Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

MINI MARUYAMA 13インチ ブラックモデル(1)

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All Photo by inos

昨年11月のJAPAN MINI DAYでiRさんから購入したアルミホイール。フリーマーケットというスタイルながら、私が購入する事を承知でほとんど ”お取り置き状態” でしたから、一昨年の同じ日に迷っていた私の気持ちを1年後に後ろからトーンッと押してくれたようなものです。

しかしこのホイール、購入してからまだ一度も愛車MINIには装着されておりません。装着どころか私の手元に届くまでも無くiR MAKERSさんから直接塗装業者さんの所へと送られて行きました。購入した時は8分山位のタイヤが付いていましたが今はそれも外して頂き、 ホイール全体をチャコールブラックに仕立てて頂いております。

MINI MARUYAMA製のこのホイールの特徴は何と言ってもセンターキャップのCOOPERロゴとホイールリムにも同じくロゴステッカーが貼ってある事。これらのロゴが無いものはパナスポーツブランドで売っていますから全体をただブラックに塗ってしまうのは少々勿体無いです。でもだからといってメッキでギラギラのセンタキャップのみオリジナルのままではブラックのホイールとのバランスが悪くなります。

そこで無理を言って作業して頂いているのが、これらのロゴを全てペイントにて再現!というわけです。ただ、言うは易し...でして、実際の作業はかなり大変なようです。

こういったロゴなどをペイントで再現する為には、既製品のフォントでもない限りオリジナルロゴの形を撮影しアウトラインデータへと変換します。後にプロッタによるカッティングでマスキングパターンを作成する為ですね。こうした画像処理やデータ化の作業は本来私の専門ですから、イラストレーターファイルにしてからお渡しすればよかったのですが、なにぶん作業の段取りを理解していなかったのとホイールそのものが私の元にありませんでしたので、今回はデータ起しの作業までもやって頂きました。お手数お掛けいたします...。

さて、これだけでも通常の塗装と比べたらかなり手間暇が掛かるわけですが、今回はこれらの小物パーツが全てメッキ処理されており、しかも文字の表面に凹凸があるという点がネックだったようです。通常ですとメッキパーツに上塗りで塗装を施しても簡単に剥がれ落ちてしまいますから、そこは素人が立ち入れない領域。専門家の腕と知識と経験がものを言うようです。特にセンターキャップの土台部分はプラスチックパーツのはずですから、サンドブラスト加工でメッキを落とすわけにもいかないでしょうし、いったいどういうテクニックが使われるのでしょう。ちょっと気になります。真っ白に塗られたプライマーで本塗り前の下地処理が行われたところです。

プロッタによってカットされたマスキングシートのベースを、ピンセットで丁寧に処理して頂いています。必要な部分と不要な部分を上手く分離していくのでしょうね。そしてセンターキャップの中心となる丸いキャップ部分を、下地処理 → プライマー塗装 → ベース色(チャコールブラック)と塗り重ね、マスキングシートを貼り付け、赤のリング部分を塗り、今度はリング部分をマスキングして文字部分をシルバーで塗る...。言葉で言ってしまえばこういう事なのでしょうが、実際はそれぞれの工程の間に乾燥時間が必要ですし完全乾燥する前にマスキングを貼り替え次の色を塗り重ねると思われますから、塗りの厚さとかタイミングとか、計り知れない苦労がある事と思います。途中で失敗したらもう一度ベースからやり直しでしょうから...。それにしてもこの赤いリングのセンター出しとかどうやっているのでしょう?一番外側の丸いマスキングを貼り付けるのなんて至難の業だと思います。

やがて全ての塗装を終えたらマスキングを剥がし、最後にクリアーを塗って仕上げて頂いております。今回のオーダーは全てハーフグロス(半艶仕上げ)ですから、これらのクリアーが乾燥すればもう少ししっとりとした艶に変わるのだと思われます。

今回の作業、早くも数週間に渡り継続頂いておりますが、作業の合間にこうして写真にまで収めて頂き大変お手数お掛けしております。引き続きよろしくお願い致します。

画像提供: プロフィットさん

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