Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

長瀞の秋を満喫する

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All Photo by inos

かわせみ河原でキャンプみたいな車中泊、夏の寝袋では少し寒いくらいに冷えた早朝、目覚めのきっかけは車が揺れるくらいの強風の音でした。ここ数日は暖かくなったり寒くなったり寒暖差が激しかったですからね。

今日は予定通り長瀞の岩畳で紅葉を満喫。車中泊の良いところは早朝からの行動がしやすい点にありますね。朝寝坊の私でも7時に起きれば8時には行動に移れますから。

とはいえ相当な渋滞を予想した付近の駐車場、実は昨日の夕方にここ長瀞から続く大渋滞を目にしていたため朝からの行動とはいえそれなりの覚悟で訪れてみたのですが、逆にびっくりするくらい人がいなくて驚いてしまいました。8時に訪れた時にはまだ駐車場はガラガラでしたからね、お土産店やライン下りもまだ営業前でしたから当然といえば当然なんでしょうが。

人が少なく大自然独り占めなのは嬉しい限りですが、一つだけ大きな誤算がありました。それは光の射す方向。この岩畳に対して太陽を背にする感じで光が当たりますから川沿いに色づいた木々に太陽光が届かず紅葉がきれいに見えないんですね。この地形の場合昼前くらいから夕方にかけてが一番綺麗に見えそうな時間なのかもしれません。でもその時間帯は大渋滞のど真ん中でしょうからちょっとねぇ。

それでも徐々に日が上ってくれば頭の飛び出した木々には少しずつ光が当たり始め光と影のコントラストが綺麗に見え始めます。この頃から観光客も増え始めますね。

ここはモミジというよりは黄色い感じの葉っぱが多くそしてボリューミーですから、確かに緑の川の中をライン下りをしながら眺めたら色の対比が満喫できるのかも知れません。都心からそれほど離れた距離ではありませんが空気が澄んでいてとても気持ちの良い場所ですね。

長瀞が他の紅葉と違うのは水と岩畳と色づいた葉っぱというコンビネーションが楽しめるところでしょうか。硬い岩の上に無数に落ちたモミジの葉がどこか柔らかい雰囲気を出していてとても良い感じでした。

音もなく流れる川を眺めてはぼーっと非日常を味わう、これぞ贅沢な秋の過ごし方ですね。

朝には朝ならではの光の美しさがあります。色温度の高い透明感のある極端な斜光は夕暮れのそれとはまた違った立体感を齎し、モノの存在感を際立たせるのが特徴です。

なんでもないような葉っぱが水の流れで押し寄せられているだけなのに不思議と美しく見えてしまうのはそんな作用が働いてのことでしょう。こんなのを見ると自宅のテラリウムに浮き草なんぞ組み合わせたら綺麗かな?そんな妄想をしてしまいますね。

帰り際、遠くに飛行機雲が見えました。自然と人工物との組み合わせもまた綺麗なものです。

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