Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

だいぶ良くなった!でもこの時代にアレが無かった

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All Photo by inos

スチルカメラの業界では数日前にソニーより発表されたα1の話題で持ちきりかと思いますが、私が注目しているのはもう少し身近な感じがするこちら富士フィルムのX-E4。いえα1は凄いカメラだと思いますけど、未だに機械式なフォーカルプレーンシャッターを使っている点は従来のカメラと変わっておらず、”次にカメラを購入するのはシャッター幕が無くなったタイミング” と決めている私にはその点響かなかったわけで。

まあ90万円とも言われる価格を考えてもちょっとねぇ。10万円のカメラ9台使っても撮れない画が撮れる!というのなら価値はあるのでしょうけど。

さてそんなわけで同時期に発表された富士フィルムの可愛いカメラX-E4なわけですが、これまで発売されてきたX-Eシリーズの中では一番カッコいいデザインになりましたね。中身の性能進化を数字で語るのは私は好きではありませんし、そこを追求するのならそれこそフルサイズセンサー搭載で暗所に強いソニーαを使えば良いですし実際私もα7RⅡユーザーなわけですから、ここではあえて性能ではなくこうしたカメラの存在意義について。そう、写真を撮るだけならもうスマホだけで事足りる時代ですからね。

一眼カメラって撮るものがはっきりしている時には最強の道具であることは確かですが、いかんせん持ち歩きがし難いのがネックなんですよね。ミラーレス時代になってカメラボディこそ小さくなりましたが、持ち歩きが不便なのってボディの大きさよりも ”レンズを含めた全長” のほうで、マチの狭いバッグに入らなければ結局専用バッグを用意して物々しいスタイルになります。それでも撮影目的があるなら現地まで頑張って持っていく価値がありますが、私のようにスナップ撮影が趣味の人は1日頑張って街を歩いても1枚も撮らない時ってあるんですよね、そうなると重く大きなカメラって何のために持ち歩いたんだろう...となるわけです。

富士フィルムのカメラってその点がよく考えられていて、カメラボディが薄く造られているのは勿論、組み合わせるレンズもパンケーキが準備されていたりして、レンズを付けたままでも仕事用バッグにすっぽり収まりますし、場合によってはコートのポケットにも入るかもしれません。そこにライカみたいなクラシカルなデザインが採用されているのですから、仮に1枚も写真を撮らず持ち歩いているだけでも邪魔にはなりませんし、首から掛けていてもファッションの一部になり得ます。

そんなコンセプトが好きで私もセカンドカメラとしてX100Sを持っています。2013年のものですからもうだいぶ古くなってしまって背面ボタンも1つ壊れてしまって反応しませんけど。X100シリーズはその後第5世代まで進化し現在のX100Vに至るわけですが、クラシカルデザインを採用したXシリーズの中ではこれが一番かっこいい気がします。機能的にも完成していますしね。ただX100シリーズの難点はレンズ一体設計のためレンズ交換による画作りの工夫が出来ないこと。テレコンとワイコンが出ていますから実質3本のレンズみたいな使い分けは最低限できますけど。

そこでレンズ交換を可能にしたカメラボディとしてX-Proシリーズというのがありますが、あちらはボディそのものが大きいのとデザインがちょっと...。あちらを立てればこちらが立たず...そんな状態のところに、光学ファインダーだけは排除されましたが、X100サイズのレンズ交換ボディを作りました!それがX-Eシリーズでその第4世代が今回のX-E4というわけですね。

このボディであればレンズ交換が出来ますから、一眼カメラみたいに被写体と本気で向き合う撮影も実現しますし、パンケーキレンズを組み合わせてオシャレに街角スナップも実現します。

実用性を考えたら最高じゃないかこのカメラ! と思ってWEBサイトを見ていたら、このカメラこの時代にボディ内手ブレ補正が入っておりません。デジタル時代ですからそこんところは何とかならなかったのですかね?富士フィルムさん。

ん〜色々考えると回り回ってα7RⅡにHeliar 40mmを組み合わせたあのスタイルを久しぶりに使ってみましょうか。

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