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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ネットワークオーディオ用コントロールアプリの決定版か

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自宅で愛用しているオーディオシステムはOlasonicのマイクロコンポ。先日プリメインアンプのボリュームを修理して超安定動作となった事はこのブログでも紹介したばかり。

ネットワークオーディオという仕組み上、音質に関しては24bit 192KHzのハイレゾをカバーし満足のいくものですが、使い勝手はと言えばスマートフォン純正オーディオプレーヤーに遠く及ばないところがありました。

まずはネットワークオーディオシステムの仕組みについて。

上の図に示すように、ネットワークオーディオプレーヤーと呼ばれる装置を核として、同一ネットワーク上にあるNASに置かれた音楽データを読みに行き、プレーヤーのデジタル出力をアンプに入力してスピーカーを鳴らす仕組み。

音楽データはプレーヤーが対応するファイル形式であれば再生が可能ですが、大容量NASゆえそこに置くファイルはサイズを無理に圧縮する必要もなく、むしろそのメリットを活かして巨大ファイルでも高音質方向へ振った点がハイレゾ・オーディオ=ネットワークオーディオと考えられる所以。

しかしここで一つの疑問が。このネットワークプレーヤー、どうやってNASの中のファイルを選曲したり、再生や頭出しといったトランスポートコントロールを行うのか? プレーヤー本体に再生ボタンなどありませんからね。

そこで必要になるのがスマホやタブレット端末(以下タブレットに統一)によるコントローラー(図中黄色枠)。タブレット端末にインストールされたコントロールアプリから、NAS内のファイル選択、ネットワークプレーヤー(これをレンダラーと呼ぶ)の選択、この2つを指定することで任意のファイルがプレーヤーから再生されるというわけ。タブレット内に音楽データが保存されているわけではなく、あくまでコントローラーとして機能しますからタブレットは単なるリモコンというわけですね。

つまりはコントローラーアプリって何でも良いのです。アプリから音楽ファイルとレンダラーが見えさえすればメーカー問わず使えちゃったりします。逆に言うとこのアプリの出来次第でオーディオシステム全体の使い勝手が決まります。

OlasonicのネットワークプレーヤーNANO NP1には純正のコントローラーアプリが存在しますが、その使い勝手がとても褒められたものではなく、私は当初よりマランツ製のアプリを使用してきました。しかしそのマランツ製アプリが最新のiPad OSでは起動出来なくなり他に代用品はないかといくつかのアプリを試しておりました。

LINNのKINSKY、IO DATAのfidata、8player Proなどいくつかのツールを使ってはみたもののどれも満足のいくツールに仕上がっていません。例えば再生中はアプリを立ち上げておかないと1曲再生でストップしてしまうとか、ギャップレス再生が出来ないとか、アルバム内のソートが曲順通りに行われず50音順になってしまうなど、スマホ純正の音楽アプリなら普通に出来る事がネットワークオーディオでは難しかったりします。

途方に暮れながらもせっかく最近オーディオアンプを修理したのだからと改めて同じ類のプレーヤーアプリを探してみたところ ”mconnectHD” なる素晴らしいものを発見!(写真下)

iPad用の横置きレイアウトのHD版は720円と有償版ではあるものの、これまで抱えてきた悩みをほぼクリアーしておりインターフェースもとても使いやすい。アルバム単位で再生を行えばアプリの常時起動は必要なく、ギャップレス再生にも対応、アルバム内のソートは曲順通りでも五十音でも切替可能。おまけに再生中に音が途切れるなどの不安定さもなくさすが有償版といった感じ。

まあ音楽プレーヤーとしては至極一般的な機能のはずなんですけどね、それがこまれでは出来なくて不自由していたのでようやくまともなプレーヤーにたどり着けてホッとしているところです。

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