「次のチャンスは12年後です」そんな事を言われて ”日が沈む前に” と意気込んで向かったのは近所の公園にある小高い丘。今日はスーパームーン＆皆既月食。

久しぶりの天体撮影とあって昨日から赤道儀の準備をし撮影ポイントのロケハンをし万全の体制で望んだんですけどね。残念ながら東京は空一面がどんよりと厚い雲に覆われてお月様の顔はほぼ見ることが出来ませんでした。「ほぼ」と書いたのは、ほんの少しだけ見ることも出来たという事でもあるのですが、見えたと言ってもその輪郭を捉えることは出来ず雲がぼんやり照らされて明るい瞬間があった！という程度のもの。

いやぁ本当に残念です。赤道儀まで持ち出したのは望遠レンズと長秒間露光によるノイズレスなお月様が写したかったからで、簡単なように見えてこのセットを組み上げるだけで20〜30分くらい掛かるんです。特に今日のように明るいうちからセッティングをしなければならない場合は北極星の位置が確認できないため赤道儀の回転軸となる極軸をコンパスを使って導き出さなければならずちょっと大変なんですよね。

それでも今日は月の出の時刻を過ぎても月が上ってきませんでしたから慌てることもありませんでしたけど。

当初は私を含め2,3組が撮影に来るかな？くらいに考えていたのですが実際はこんなに沢山の人が集まっていました。この写真はiPhoneの長秒間露光で撮影していますから明るく見えますが、実際は20時過ぎですからね。普段のこの公園ではありえない光景です。

大人だけでなく子供やワンちゃんまで集まっていましたが、流石に子供は変化のない空に飽きたのか巨大すべり台で遊んでおりました。私は2時間粘って諦めましたが皆さんはその後もずっとここでまだかまだかとその時を待っていたのではないでしょうか？

次の月食は ”ほぼ皆既月食” な ”部分月食” の11月ですかね。