Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

4K時代にはカメラは勿論レンズ性能が問われる

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All Photo by inos

近頃テレビを見ていてとても気になることがあります。それは映像コンテンツに色収差が多いこと。簡単に言ってしまうと撮影に使用するカメラと組み合わせるレンズで生じる光学系の収差のコト。簡単になっていませんか...。

上の写真を見て色収差が出てるな!ってひと目で分かる方はそれなりにカメラに詳しい人だと思います。普通はまあ気にならないレベル。この写真はフルサイズセンサーとそこそこのレンズを組み合わせていますから収差の出方はかなり少ないほうなんですが、今日のお題を説明するにあたり私なりに手元の写真の中でも色収差が分かりやすく出ているコマを選んだつもりです。

では少し的を絞って一部分に注目してみてみたいと思います。この写真の赤い枠の中に色収差が出ています。スマートフォンの画面ではほぼわからないと思うので写真をクリックしてピクセル等倍程度にまで拡大してもらえれば見えてくるかと思います。

問題の箇所を拡大して切り出したものがこちらです。写真の左側に表示している切り抜き写真の中で赤矢印の先、黒いエッジの部分にアンバーやマゼンタの色が滲んでいるのが分かるかと思います。また青矢印の先にはブルーやシアンの色滲みが確認できます。これがずばり色収差!。細かく見ていくと軸上色収差や倍率色収差といった具合に原因と結果によって呼び方が変わってくるのですが、ここでは簡単に ”色収差” と呼んでおきます。

これ、フルサイズセンサーで撮影しているのでこの程度ですんでいますが、放送用のカメラのように2/3インチなんて小さなセンサーで撮影した場合、単純計算で十数倍にまでこの色収差が拡大されてきますからテレビ画面で見ていると非常に気になるんですよね。

ただこれへの対策が無いわけではなく、写真であれば右の切り抜きのように簡単に後処理で補正が出来ますし、動画であってもDavinci Resolveなどでレンズ補正を掛けることが出来ます。これだけのことで随分すっきりしますね。ただテレビ業界は制作時間の関係もあり撮って出し(撮ったまま無加工で送出する)が日常的に行われますから補正なんていちいち掛けていられないのが現状です。

それならせめてもっと高性能なレンズを使ってもらいたい...そう考えるのは私のようなマニアだけなんでしょうかね。4K時代ですからこれくらいの要求はありそうなものですが。

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