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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

曼珠沙華の存在感を数年ぶりに感じる

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All Photo by inos

曼珠沙華と言えば埼玉県の巾着田が有名でこの私も数年前に足を運んだ記憶がありますが、コロナウイルス感染予防の観点から毎年この時期に開催される「曼殊沙華まつり」は昨年に続き今年も開催中止。更にはお祭りが開催されないだけでなく曼殊沙華を開花前に刈り込むという徹底ぶりで見ることすら出来ないという寂しい状況が続いています。

私もそこまでこの花に思い入れがあるわけではないのですが、この時期に田舎の田んぼの土手などに纏まって咲く姿には他のどの花にも代えがたい存在感があり、やはり季節モノとして見ておきたいと思わせる不思議な花なんですよね。

今日訪れたのは日野にある高幡不動尊。こちらは東京都内でありながら自然豊かな地形を活かした広大な敷地を有しており、その起伏はちょっとした登山気分を味わえるほどで日頃の運動不足解消にはもってこい。

曼珠沙華が咲くエリアは山の頂上付近にあり規模こそそれほど大きくないものの、苦労して歩き辿り着き木々の枝の間から真っ赤なソレが見えてくる雰囲気は独特です。

曼珠沙華、私が子供の頃はもっぱら彼岸花と呼んでいましたが、曼珠沙華という呼び方をするだけで随分貫禄が出てくる気がします。何でしょうこの独特の存在感。

近くで見ると線が細くとても繊細な感じがする花で、詳しいことは知りませんが咲き始めてから散るまでが短命だろうと想像させます。実際満開に咲いているエリアでも一部では枯れてしまっていたりしますからね、状態良く咲き揃う姿というのは大変貴重なものなんじゃないかと思います。

近くで見ても綺麗ですが、遠くから見た時これほどまでに存在を意識させる花はありませんね。特に緑との相性が抜群でこんなふうに薄暗い環境でも一際目を引きます。人工的に植えられたこうした場所でなくともこの時期であれば公園の周辺などに見かける事も多く、車でドライブをしていて窓越しに見えるソレもひと目で曼珠沙華であると確認できるくらいはっきりした発色が特徴です。

この色はsRGBのパソコンディスプレイでは表現しきれませんね。

今日訪れた高幡不動尊はこんなところ。我が家からそう遠くない場所なのですがこんな立派な五重塔があったなんてこれまで知りませんでした。駐車場も無料ですしそこまで人気があるわけではないのか入場料も無料。夏前には紫陽花も多く見られるようですし、今日見た限りではモミジの木もあちこちに生えていましたからこれから秋が深まるに連れ真っ赤な紅葉も見られそうです。

曼珠沙華を見ただけで帰るのは申し訳ないと思い、少しばかりのお賽銭を投げ入れお参りもしてきました。勿論、お賽銭以上のお願い事をしてきたのは言うまでもありませんが...。

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