Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

この時期はどうしても専門的な話になりますが

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All Photo by inos

噂通りNABのタイミングにぶつけてきたのはAppleのFinal Cut Pro Xです。

Final Cut Proは今やプロの映像業界では定番のノンリニア編集ソフトですが、登場した1999年当時はFCPで出力したEDLからQuantel でEDL Conformを行うとタイムコードが2,3フレーム平気でズレていたりして、とてもプロユースに耐えうるものでは無いと思われていましたが、それから10年間でまさかのトップシェアとなったのですから進化のスピードは他の追従を許しませんね。

そのFCPもここ2年は大きなバージョンアップも無く、もしかするともう次バージョンは無いのではないか?との噂も流れたくらいですが、なるほどその時間を無駄にしていたわけではなかったのだと今回の発表で思い知らされたわけです。現時点ではNAB会場での限定的な発表ですからAppleのHP等に情報がアップされている訳では無く詳しい事までは分からないのですが、少なくとも待望の64bit対応を果たしており4kまでの編集に対応します。GUIを見る限りはニューバージョンと言うよりも全く新しい編集ソフトを作り込んだ感じですね。どうやらこれまでProResにトランスコードしていた様々なファイルがネイティブで扱えるようになるようです。地味な対応ではありますがFCPユーザーには一番ありがたい機能アップではないでしょうか?

近年流行りのマルチコアを活かしたパフォーマンスアップもさることながら、現時点で考えうるあらゆる技術を詰め込んでの登場となりそうです。リリースは6月とされていますが驚くお値段は$299。やはりこちらも限りなく無償配布に近い価格設定になってきましたね。気になるのはこれまでのColor、Motion、Compressorを主軸として構成されるFinal cut Studioの存在。今回のFCPは1アプリでそれら機能を踏襲しているのか、それともStudioとしての役割は今後必要なアプリだけApp Storeから追加ダウンロードするスタイルになるのか...何となく後者な気がしています。

1台のMac Book Proに、最新のFCP、Smoke on Mac、davinci resolve、Pro Tools、そしてThunderbolt対応I/OとRAID HDD...。さてまだ何か必要でしょうか。

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