Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

五光牧場でキャンプ2022(2)

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All Photo by inos

念願叶って予約が取れた野辺山の五光牧場キャンプ。WEBやインスタなどの情報によれば、広大な敷地面積、天然芝、車乗り入れOK(一部を除く)、星空が綺麗、トイレが綺麗、八ヶ岳を一望出来る恵まれた環境などなど、悪い情報を見つけることの方が大変なくらい大自然好きには憧れのキャンプ場。朝4時起きで東京から向かう人など山ほどいるでしょう。

午前9時オープンのチェックインを目指し到着したのは9時10分頃。独特な存在感の受付にはご覧の通り長蛇の列。フリーサイト内は区画指定などなく早い者勝ちで好きな場所にテントを張れるとあって皆この時間を目指して押し寄せるのです。我々は実際何番目に並べたのかは分かりませんが受付の順番がくるまでに15分ほどは待ったと思います。

五光牧場はその名の通り昔は牧場として家畜が放牧されていたようでその敷地面積は驚くほど広いです。確か東京ドーム6個分とか...場内は車で移動しながら見て回っても地理的な感覚を掴むのが大変です。さっきのあの場所に戻りたいと思っても一体どういうルートで戻るのが良いのかピンとこない広さなのです。

更には天然芝エリアも自由に車が乗り入れ可能なためもはや道路ではない場所を平気で走っていけますから余計に混乱してしまうのかもしれません。泥でぬかるんでいる場所も多々あるためこういう場所は四駆は心強いですね。

標高は1,300メートル、ここには最近春がやってきたばかりのようで木々は若い芽をつけたカラ松林がとても綺麗。こんな恵まれた環境で自由な場所にテントを張って良いなんて近年のキャンプ事情を考えるととても貴重な施設だと思います。

テントを張る上で人気エリアとされるのはトイレや炊事場に近い場所。先ほども書いたようにこのキャンプ場の広さは只者ではありませんから、場内でもプライベート感や立地の好みだけで場所選びをしてしまうと、いざトイレに行こうと思った時、片道10分歩かないと辿り着かない...なんてことになるのです。他のキャンプ場ではなかなか考えられないですよね。でもそれ本当なのです。

牧場と言ってもここは一面に牧草が広がるだだっ広い農地!とは違って山の斜面に位置することも忘れてはいけません。つまりそれは何を意味するかというと、ご覧の通り敷地の殆どが急斜面。これカメラを斜めに構えているわけではないですよ!立木の垂直具合を見て欲しいのですが、木々は真っ直ぐ上に伸びているのに地面はかなり斜め。五光牧場キャンプ場の最大の問題はこの斜面という究極の立地!

こちらの写真だと更に分かりやすいでしょうか。左下に停まっているハイエースのいるところが場内を移動するための道路。そこから右上に向かって広がるのがキャンプサイト。どうですかこの角度。車を停めておくにしてもマニュアル車ならサイドブレーキだけでは心配でギアをローに入れておいた方が良いレベル。テーブルの上に置いたペットボトルが少しの振動で滑り落ちてしまうのですからなかなかのものです。

立木が多いのでハンモック泊をするならどこでも水平が出せるので良いですけどね、テントはそうはいきません。しかしサイト内の多くはこうした斜面ですから場内を車でぐるぐる周りながら少しでも平になりそうなポイントを探すのです。

トイレは麓にある受付と場内はこの赤いコンテナの2箇所だけ。東京ドーム6個分の敷地面積なのに2箇所だけです。先ほどの傾斜の問題を含めこの辺りが場所選びの選定基準になってきます。ただしトイレは外観こそこのようなコンテナで少々心配になりますが中はとても綺麗です。温水便座式ウォッシュレットで ”全国で行ってみたいトイレの綺麗なキャンプ場ランキング” に入っているくらいですから。

ちなみに私はトイレに行く時ですからご覧のようにジムニーで往復しました。実際我々がテントを張ったポイントからは片道3分くらいだったんですけどね、それさえも遠いと感じるくらいでしたから。

最終的に我々が選んだ設営ポイントはこの場所。斜面の中でもここは段々畑の如くかろうじて平地になっておりました。平地と言っても一般目線で見れば少し傾いておりますが、五光牧場キャンプ場の中では限りなく平に近い好立地。

恐らく日頃から同じような理由で沢山のキャンパーが利用するからなのかこの場所だけ天然芝がなくなっており土が出てしまっているのが残念だったのと、前日が雨だったようで多少ぬかるんでおりスペースが最大限活用できなかったのは致し方のないところでしたね。天然芝等にこだわるなら他にもっと良いエリアは沢山あるのですがそちらですと斜度がキツくなりますからその天秤でして。私はある程度平らな場所でないと寝られないという条件を優先しました。

ちなみにここまでの写真を見る限りもっと林の中とか恵まれたロケーションもあったのでは?と突っ込まれそうですが、それは我々も重々承知の上あえて木々の少ないこのポイントにしました。理由は ”日陰はまだ寒いから”。人によってはテント内にストーブを持ち込んでいましたしダウンを着込んでいる人もいましたからね。太陽からの貴重な熱を十分得られるよう日向を選んだのでした。

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