Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

都会の雑踏から離れ山奥で無音の時間を過ごす

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All Photo by inos

外国人の避暑地として人気があると言われる野尻湖。湖畔を一周してみればなるほど確かに他の湖とは違う海外のそれに通ずるリゾート感あり。そんな野尻湖ですから湖周辺の山の斜面にはたくさんの別荘が点在しています。

今回の野尻湖旅行の宿泊はこの別荘をお借りすることにしました。他人のお家を丸ごと借りるようなものなのでホテル泊やテント泊と違ったドキドキ感があります。

野尻湖の標高がおよそ650メートルなのに対し、今回宿泊する別荘はそこから山の急斜面をぐんぐん上って標高約800メートル。Googleマップに住所すら載っておらず緯度経度だけを頼りに辿り着くことのできる秘密基地みたいな物件。そこへ続く山道はアスファルト舗装こそされているもののとにかく入り組んでおりナビの画面と睨めっこでも間違えそうなほど複雑。

東京ではここ数日急に冬みたいな寒さがやってきましたが、ここ野尻湖の朝の気温は11℃で部分的に紅葉も始まっており別荘周辺の落ち葉もかなりの量。

本日1枚目や2枚目の写真を見る限りはよくあるログハウスベースの別荘ですが、実際その建物が建っている立地はかなりの急斜面。数字にしたらどうでしょう30度くらいの傾斜角なんじゃないでしょうか?

だから建物下の基礎からは鉄骨を延長させ、よく見れば建物の床は全て空中に浮いているような状態。でも傾斜地に別荘を建てる場合はこういう工法って意外と珍しくないんですよね。冷静に見ると怖いですが住んでみれば全く気になりません。

家の中はよくあるログハウスそのもの。とはいえ宿泊施設を予約したのと違い今回は人様の別荘をそのままお借りしたので室内は生活感で溢れています。小さなお子さんもいるご家庭なので子供用の遊具などもあって温かみのある雰囲気。

1Fがリビングで2Fが寝室という役割は見たままですが、ログハウスでもちゃんと水洗トイレとお風呂は完備。

ちなみに冒頭でも書いた通りこの地域はもうかなり寒いので石油ストーブを昼間でもつけっぱなしにしました。ストーブが強力なのか建物の断熱性が良いのか部屋全体が満遍なく暖かかったです。

リビングにはテレビだってもちろんあります。山奥でもしっかりテレビの電波は届いておりました。まあデジタルデトックスにて特に見ることはありませんでしたけど。

2Fはこの高さなので階段は慎重に降りないとちと怖かったです。

2Fの寝室スペース。ロフトというよりはしっかり大人が立てる空間が広がっています。むしろ寝るだけでは勿体なく、もしこれが私の部屋なら空きスペースは絶対に趣味のアイテムが広がっていくと思います。

こういう別荘は生活だけでなく普段自宅では出来ないような時間の過ごし方を楽しめる空間でもありますからね。

この別荘のある場所は別荘地の中でも特別山奥に位置するためひとけはほぼゼロ。もちろん車などまず通りませんし近くに幹線道路もありません。そのためこの日は、深夜木々から落ちる雨粒が屋根を叩く音以外まったくの無音で寝ることができました。私は深夜の物音に非常に敏感なので物音ひとつしない環境で眠る事に安らぎを感じるのですが、それが実現した束の間の週末。

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