Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2023(2)

By
All Photo by inos

今年会場内で一番広い駒数を展開していたのがCanonブースだったように思います。ブース内にはBMXの特設コースが設置されており、プロと思われるBMXライダーがハーフパイプを行ったり来たりしながらジャンプしておりました。

カメラメーカーとしてはそうした動体でも完璧に撮影できますよ!というデモンストレーションをしたいがための演出というわけですが、ここで困ったのは、このような撮影体験コーナーの設置によってCanonブースそのものに一般参加者が入場できないという制限が出ておりました。今年のCanonブースは完全予約入場制限付き!というわけ。ブース内に入りたければ事前予約をしてね!って事。

もうこの時点で幻滅ですよ。私はCanonブースにカメラを見に行きたかったのではなくディープラーニングを用いた画像の高解像度技術が展示されているとの情報を得ていたため、そのノウハウや効果の程を確認したかったんですけどね、予約制で待ち時間が発生するなら見なくてもいいや...と判断し今年のCanonブースには足を踏み入れることすらありませんでした。上の写真はブースの外から展示パネルを撮影したものですが、このように目と鼻の先に情報があるのにそこへは近づけないという...。

FUJIFILMブースではラージフォーマットセンサー搭載のGFXシリーズやAPS-Cセンサーで機動性重視のXシリーズカメラの展示は定番ですが、今回は壁一面にFUJIFILMお得意のフィルムシミュレーションからのプリントが勢揃いし見る人の足を止めていました。

フィルムって私のような年代であれば当時を懐かしみながらデジタルによる再現性を追い求めたりしますし、フィルムを知らない若者にはアナログがどうあれローファイ的なレトロ感を良しとして楽しんだりして、いずれにしても本物の被写体との比較でその精度を求めるようなデジタルにありがちなスペックを語るのではなく、美化された人の記憶に近いイメージを写真で再現するならこのフィルムだよね!みたいに、完璧ではないが故のある種の癖を味方につけながら表現に繋げる楽しさがあるのだと思います。

音楽のレコーディングでは今でもデジタル処理の一部にあえてアナログを通す事で音に丸みを出したり暖かみを表現する手段として用いられますが、それに通ずるものがありますね。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)