Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

3D映像はこの先どう進化するでしょうか

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All Photo by inos

映画 ”AVATAR” が火付け役となった3D映像。3D自体はもっと昔からあったものの、映画館を含めご家庭のテレビやカメラにまで3D化の波が押し寄せたのはここ数年の事ですね。

私も3Dに関して、個人的趣味として取り組むほど熱くはないまでも仕事の延長としては避けては通れませんし、何より新しい技術に取り組む事での思わぬ発見はモチベーションに直結しますから、そのワークフローについて積極的に向き合うようにしています。ここ1,2年で映像編集ソフトも3D対応したものが増えてきましたね。

さて、先日街で見かけたショーウィンドウに印象的なものがありました。ガラスにカッティングされた文字が奇麗に貼られていて、中にディスプレイされたTシャツなどへのライティングと相まってなかなかインパクトがあったのを覚えています。その一部をDP1にて切り取った今日の画像はこれはこれでお店から届くDMデザインのようで好きなのですが、もしこれをDP1ではなく3Dカメラで撮ったらどうなるでしょう?。画面内で一番手前に位置する文字が浮かび上がって見えて、実はこの文字で大きなハートが象られていた事に気付くかも知れません。そう、この画の中にハートが隠れていた事を2Dの世界から感じ取れましたか?

2Dで奥行きを表現するには被写界深度を浅くしてぼかしを上手く使うか、レンズの焦点距離を利用してパースを強調するしかありません。今回の場合なら深度を浅くするのが妥当なのでしょう。しかし3Dであれば全てにフォーカス(この場合もパンフォーカスと呼ぶかは不明ですが)を合わせたままZ軸方向で位置を表現出来ますから2Dとはまた違った演出が出来そうだと思っています。勿論そこにレンズの焦点距離を計算に入れた深度調整を積極的に行えばぼかしを活かした面白い事がでそうですね。

スチルに限らずムービによる3Dにおいては、テロップなどに工夫の幅が広がります。ロールテロップが奥から手前にフォーカスを送りながら飛んでくるなど...。勿論テロップに関しは後入れするわけですから、実写映像とテロップの位置関係を完全に一致させるためには撮影時の情報(レンズの焦点距離、絞り、カメラのイメージャーサイズ)がメタデータとして残らないと難しいですね。今後プロ用機材においては撮影時のメタデータをフレーム内情報として持たせて、編集ソフト、合成ソフト、テロッパーに対しキーフレームとして読み込むなんてフローに発展するかも知れません。そしてAR技術へも活用され3D-ARなんてものも出てくるのではないかと思っています。

まずはどんなものが3Dになったら面白そうか考えてみませんか?。街のショーウィンドウやデパート内のオブジェには、3D空間を勉強するにはもってこいの要素が沢山詰め込まれています。注意して見ていると思わぬ発見がありますよ。

 

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