Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

近年は梅の美しさを感じる

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All Photo by inos

梅の花にも早咲きと遅咲きで種類が異なるようですが、昨年のブログを振り返ったところちょうどこの時期に遅咲きの梅を見に行っていた記録があったため今年もこの週末に府中郷土の森公園の梅園まで梅の花を見に行きました。

子供の頃にはお花見といえば桜ばかりでしたが、ここ郷土の森公園の梅を見てからというもの、梅だってなかなか綺麗な花だと気付かされました。梅ってちょっとお金持ちの家の庭に咲いている...そんなイメージを持っていましたが、梅園で様々な色の梅が咲きそろうと桜とは違った美しさがあるんですよね。

昨年と比べ園内にキッチンカーや出店が多く出ていたように感じられました。やはりコロナ感染が落ち着いたこともあり本来の活気が戻ってきたのでしょうね。

我々はみたらし団子を頂き...。お花見より先に団子を口に入れるあたり、まさに花より団子とはこの事ですね。

しだれ桜というのはよく聞きますが、しだれ梅なるものも存在するのですね。梅という木はまだ少し肌寒い時期から咲くためかどこか力強さを感じる枝ぶりが多いように思いますが、しだれ梅からは桜みたいな優しさが感じられ、梅の中でも一際春を連想させます。

どんな花にも共通して言える事ですが、可愛いとか綺麗とか思える時期は満開よりも少し早く、枝にいくつかの蕾が確認できるくらいの咲き加減。開花直前の蕾にはその花の色が凝縮されていてとても濃いんですよね。だから開き切って淡いピンクの花とこれから開花しようとする色濃い蕾が混在する枝は、遠くから見たときにも枝全体が色づいて見えて綺麗に見えるのだと思います。

これぞ日本のお花見を象徴する1シーンといった感じ。腰掛けているのが公園にあるようなプラスチックのベンチだとここまでの雰囲気は表現できなかったでしょうね。

日常的には赤い椅子に座るなんてなかなか機会がありませんし目の前にあったとしても少し勇気が要りますが、だからこそこうした場で花を見るなら普段とはちょっと違う少し上品な時間を過ごしている感じがするのでしょうね。今あなたと一緒にいるこの時間は特別な時間なんですよ、公園で見慣れた景色を見ているのではなく儚くも短い花が美しく見えるたった数週間の特別な季節を感じながら...みたいな。日本らしい情緒が感じられます。

ちなみにこうした赤い布がかけられた椅子のようなものを床几台(しょうぎだい)と呼ぶそうです。

園内には沢山の家族連れの姿が見られました。どちらかというとやや年配寄りな平均年齢だったようにも見えましたが、もしかするとそれは冒頭にも書いたように梅の花の美しさが理解出来るのがある程度年齢を重ねてから...という事なのかもしれません。

東京都内の梅園で他に有名なところを知りませんが、この園の美しさは格別ですから、他にすごい場所を見つけない限りまた来年もここを訪れることになるでしょうね。

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