Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

農の体験塾 2023(4)

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All Photo by inos

この週末は農作業を進める予定が入っていたというのに生憎の天候で土曜日は全く作業ができず、日曜日はなんとか晴れてほしい...と願っていたところ、神様もかろうじて見放さずにいてくれたみたいです。不安定ではありましたが作業予定の午前中は暑いくらいの日差しに恵まれました。午後にはこの時期とは思えないような入道雲が出てきてちょっと降られましたけどね。

本日の作業内容は、

1.トウモロコシ(さきちゃん80)の種まき
2.ネギ(元蔵)の定植
3.ジャガイモの芽かきと土寄せ

の3点。その他これまで種まきと定植を続けてきた、レタス、ルッコラ、水菜、大根、枝豆、の成長観察と、今後予定されている緑肥の準備。

ネギの定植を控え2週間前に準備した苗床には、既に堆肥、石灰、肥料が混合されており今日はそこへ苗を植え付ければ良いわけですが、数日の雨で土が固くなっており土中の酸素も不足しているだろうと、もう一度軽く耕してから定植作業を進めました。

ネギって本当は種から育てるらしいですが素人には失敗も多く上手く発芽してくれなかったりするようなので、今回は発芽までを先生がやってくれており、我々は安定期に入った苗をもらっての美味しいどころ取り。

定植後は気温の変化に対応するため寒冷紗トンネルを掛けました。

今日一番難しい作業はこちらのジャガイモの芽かき。現時点でジャガイモは定植から約1ヶ月が経過しており、発芽後は順調に成長してご覧の通りモサモサになっておりますが、このまま成長を続けると期待するような大きな芋は収穫できないのだそうです。上の写真は現状を先生に確認してもらっているところ。

ジャガイモは1つの種芋から収穫できる芋をトータルの重さでカウントするらしく、分かりやすく言うと1つの種芋から作られる芋の総重量が1kgだとしたら、1kgの芋(実際はそんな芋はありませんが)を1つ作るか、100gの芋を10個作るか、そういう事です。

我々が定植したジャガイモは比較的小さな種芋を丸ごとですから、1つの種芋からは5〜8本くらいの芽が出ており、それらが地中に芋を作り始めると普通に考えれば大量収穫に繋がるはずです。しかし先述したように1つの種芋から作られる芋の総重量は決まっていますから、大量に取れる分1つ1つが小粒になってしまうという事。

そこで必要になるのが芽かきという作業。発芽した芽の中から生育の良い芽を2〜3本選抜しそれ以外の芽を抜き取る作業です。 この辺りの知識と判断が素人とプロの違いなのでしょうね。

こちらの写真は既にその芽かき作業を終えた後の図。右奥に見えるのが選抜を通過した主役の苗で、手前が芽かきによって間引かれた葉と茎。芽かきの作業で難しいのは土の中に残す種芋と選抜した2〜3本の芽を絶対に動かさないよう不要な芽だけを取り払わなくてはいけない点。芽かきの勢いでうっかり種芋を持ち上げてしまうともうその苗はその年まともな芋を付けてくれることはないんだとか。

今日の作業はいつになく慎重に行いました。

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