Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

農の体験塾 2023(7)

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All Photo by inos

農の体験塾7回目。生憎の天気で講習会こそ曇り空でしたが作業に取り掛かる頃には結構な雨。作業内容にもよりますがこんな時は潔く諦めて後日にリスケするのが良い場合と、多少の雨なら強行してしまったほうが良い場合とあるようです。まあ土を踏み固めてしまうリスクを考えれば絶対的に天気の良い日の作業が良いわけですが、今回はスケジュールの関係で後者を選択。

この日の講習と作業内容は以下。

1.トマト、きゅうりの支柱立て
2.なす、ししとうの支柱立て
3.落花生(おおまさり)の種まき
4.とうもろこしのマルチ剥がしと追肥
5.里芋の間引き
6.トマト、きゅうりの芽摘み
7.遅まき枝豆(神風香)の間引き

雨の中の作業としては結構なボリューム。特にマルチ剥がしは泥んこになりますね。

雨なので作業中の写真はありませんが、既に支柱立てが終わった図。現時点で50cmほどにまで成長したトマトときゅうりを今後はこの支柱に添わせて上に伸ばしていきます。そのため途中から枝が横に伸びていかないよう芽摘みをしていくというわけです。芽摘みは単純に枝葉を伸ばさないという理由もですが、上質な実だけを育てるために余計なエネルギーを枝で消費させないのが目的。

支柱に対して作物を麻紐を使って縛る作業は大変気を使います。特にこうした雨天や雨上がりには、トマトやきゅうりが元気になりますから無理に引っ張って縛ろうとすると簡単に茎が折れてしまうんだとか。そのため最適な作業のタイミングとしては日照りが続いて作物が少しぐったりしているくらいが安全というわけ。この日は慎重に作業を進めました。

また、背丈が大きくなりすぎないようなるべく地面からの立ち上がりにゆとりを持たせる事で成長に対する時間稼ぎができるとかで、どんどん上に上に引っ張らないよう結んでいくのがコツとの事。今写真をみて振り返ると、こんなに頑張らずもう少し下の方に縛りつければ良かったかな?と思っています。

ナスとししとうの支柱立てに関しては作物の隣に一本棒を真っ直ぐ立てるだけなので非常にシンプルに終わりました。こちらもゆとりをもって引っ張りすぎないように作物を麻紐で固定します。

しかしこの先ナスは大きな実をつけるとかなり重たくなるはずですが支柱1本で支えられるのかな?との疑問も。

我々と同じように雨の中で作業を進める人が何組かいらっしゃいました。天気予報を見ると火曜日くらいまで雨が続くと言われていましたから、それなら土曜日のこの日に作業を進めておくのが吉と考えたのでしょう。

こちら枝豆を蒔いた列。奥の列が早まきの陽恵、手前の列が遅まきの(神風香)。流石に早まきの方はだいぶ背丈が大きくなってきており、よく見ると小さな枝豆の赤ちゃんみたいなものもいくつかついておりました。あと数週間もすれば収穫時期となるのでしょうか。

これらの枝豆、この日の作業は収穫ではなく遅まき(神風香)の間引き作業。トウモロコシ同様にこちらも1穴3粒を植えていますから、そのうちの2本を残し1本を抜き取り処分します。でも処分は流石に勿体無いので私は抜き取った3本ほどの苗を空きスペースに移植してみました(写真取り忘れ)。トウモロコシでは難しいとされる移植も枝豆であれば出来るようですからね、人より多く収穫できるようちょっと小癪な真似をしてみたというわけです。

その代わり、人と同じスペースの中でたくさんの苗を育てるわけですから栄養不足となり逆に収穫が減ってしまったり枝豆の出来が悪くなるリスクがないわけではありませんから、次回以降このエリアに追肥をする際には少し多めの肥料を与えようと考えています。

トウモロコシはいよいよスイッチが入り一気に成長を始め既にトンネルに背が届いてしまいましたから、このタイミングで黒マルチとトンネルを撤去することになりました。また、全面散布にて追肥をし、これから人の背丈を越えるくらいの大きさまで成長させていきます。

但し、トウモロコシは丈夫そうに見えて風に弱いらしくすぐに倒れてしまったりするそうなので、特にトンネルを外した今は強風で倒れないよう根本に盛り土をしています。

毎日食べ続けているレタスもようやく残り4玉になり折り返し地点へ到達しました。上の写真で手前の緑と奥の赤いレタスの間にわずかな空間が見えるのがこれまで食べ続けた4玉分のレタススペース。よく見ると水菜も生い茂ってきていますね。

そして手前でジャングルのようになり、トンネルからはみ出しそうな勢いで広がっているのが大根。今回はこれを間引きます。

大根は黒マルチに3穴、白大根(ころっ娘)を2穴、赤大根(あやめっ娘)を1穴、それぞれ3粒ずつ種を蒔いており、つまるところそのまま放っておけば合計9本の大根が成長を続けますが、2週間ほど前に全ての穴をまずは1本だけ間引きそれぞれ2本ずつが植っている状態になっています。

いずれこれを1穴1本に減らし理想的な大根の生育を確保するわけですが、となるとどこかのタイミングでそれぞれの穴で更なる間引き作業が必要になる計算です。

早い段階で一気に3本を1本にまで間引いてしまっても良いのでしょうがそれも少し勿体無いので、地中である程度大根の形になり始めたこの時期、地面から顔を出している大根の付け根が3〜5cmのタイミングで1本を引き抜く事で間引き作業兼、プチ収穫が出来るというわけ。

株元を見てみると、よしよし大根が出来つつある!というのが確認できました。

今日のところはひとまず1本を収穫。畑に残す方の大根に傷をつけないよう慎重に引き抜いたのがこちら。太さ5cm長さ10cm程度のなんとも可愛い子供の大根が収穫できました。早速持って帰ってサラダスティックにして頂いてみると流石に柔らかくて美味しい!

大根に限りませんがお店で売られている野菜は成長し切って大きく(つまり硬く)なり始めたものしか手に入りませんが、自分達で育てる農作物はこうして早取りする事でまだ柔らかいうちを口にする事が出来る...いつも講習会をして頂いている先生もそう話していました。

また大根の葉っぱも縮緬雑魚と一緒にフライパンで炒めて頂きました。大根葉って私結構好きなんですがスーパーなどで売られている大根は普通葉っぱは切り落とされてしまっていますからなかなか手に入らないんですよね。それが手に入るというのも自分達で育てている特権。

間引きを予定している大根はあと2本ありますから次の週末にでもまた抜いて来ますかね。

その他の野菜と比べ成長が非常に遅いのが里芋。同じ芋でもジャガイモの方はぐんぐん成長して地上の葉っぱはジャングルみたいになっていますが里芋はまだご覧の通り。もちろん両者は収穫時期が異なりジャガイモは恐らく7月くらいには収穫に至るかと思いますが、里芋は秋冬と言われていますからね、こちらは気長に待ちましょう。

逆にこれくらいゆっくり成長してくれると手がかからず楽ですね。

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