Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2023.5(3)

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All Photo by inos

釧路と聞いて一番最初に思いつく観光地といえばここ釧路湿原ではないでしょうか? 観光地なんて言い方をしたら怒られますかね、正式には国立公園です。

私が初めて釧路湿原を訪れたのは今から約5年前。広大な面積を誇る釧路湿原にはいくつかの展望スポットがあり、そのうちの2箇所に足を運んでみたものの壮大なスケールの実態をまじまじと見られたのはどこか1箇所だった...という程度の曖昧な記憶。

しかし今回目的地として設定していた細岡展望台を訪れてみて俄かにその記憶が鮮明に蘇ってきました。

そう、この景色、見渡す限りの湿地帯、その真ん中をアマゾン川の如くくねくねと流れる釧路川。あの時「日本にもこんなスケールの大きな場所があるんだ」と感動した景色そのものが目の前に広がっていました。つまり5年前に訪れていた展望台はたまたま今回訪れた細岡展望台だったのです。

WEB検索にて調べて見ると釧路湿原とそこに流れる曲がりくねった釧路川を一番綺麗に見られるのはこの細岡展望台らしいですね。

ただ5月4日時点の釧路はまだ春が訪れたばかりで桜も間も無く満開を迎える季節。湿原はまだ新芽が芽吹く前の茶色い葉が殆どで生き生きした感じではありませんでした。

釧路川に降りて行ける場所があったので水際まで歩いて近づいてみました。以前訪れたときにも感じた事ですが湿原の中を流れる釧路川は何ともいえないゆっくりとした流れで、白波が立つこともなくどんよりと流れている様子からして水深も深く、非常に大量の水が移動している感じがとても不気味です。川に近づくだけで恐怖を感じるのです。

関東近郊に流れる川は河川敷がしっかり作られていたり、水際には砂利があったりして少しずつ深くなっていきますが、釧路川はうっかり足を滑らせて川に落ちれば一気に深くなっていて命を落とすこと間違いなし!そんな気さえしてきます。

とはいえこの穏やかな水の流れを利用してカヌーなども体験できるようなんですけどね。ちょっと怖いですよここでカヌーは。

せっかく釧路湿原まで来たのだからいくつかのポイントから湿原を眺めてみようと上で紹介した細岡展望台から西へと場所を移し、釧路市湿原展望台までやってきました。こちらも私は以前訪れたことのある展望台ですが、当時は天候に恵まれずひどい雨のため視界はゼロ、結局全く湿原を眺めることなく帰路についた苦い思い出のあるスポットです。

屋内は小さな博物館のような展示エリアがあり、丹頂鶴や幻の魚と呼ばれるイトウの生体を詳しく説明しているため仮に湿原が見られなかったとしてもそれなりに楽しめるよう工夫されているのですが、今回はあくまでここから湿原を眺める事が目的でしたので展示エリアはそこそこにして、足早に屋上展望デッキに上がりました。

そして目に飛び込んできたのがこちらの景色。「湿原遠くないですか?」。それが正直な感想。

まあ仕方ないですね、勿論ここも十分湿原が眺められるポイントではあるので市街地からのアクセスの良さを考えれば注目の展望スポットということにはなるのでしょうが、流石に湿原の真ん中を眺められる細岡展望台からの眺めを堪能した後ではこちらの眺望は迫力に欠けるというもので...。

それでも数年前に見ることのできなかったここからの景色を今回のリベンジで見られた事に私としては意味を感じましたね。

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