Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

これからの電子機器はGaN半導体で急成長する?

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以前より気になってはいたものの、今所有している ”普通のACアダプター” でも事足りるので手を出さずにいましたが、今月になってANKERから新しいACアダプターが発売になったため購入してみました。

モデルは Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)。

世の中のパソコンをはじめとしたUSBポートはType-Cが標準となり、USB Power delivery対応デバイスであれば汎用ACアダプターからUSB給電にて充電可能となった時代です。パソコンにスマートフォンにタブレットに...とそれぞれ専用ACアダプターを持ち歩かなくても一つ持っていれば使い回しが効く...そういう事です。

とは言え、今はまだUSB Power deliveryに対応したデバイスとそれ以前の非対応デバイスと混在する過渡期ですから、ACアダプターとの接続ケーブルはUSB Type-CだけでなくType-Aも考慮しておく必要があります。

どちらのポートも備えたACアダプターであれば複数デバイスを同時に充電する!なんてことも出来るわけですから便利!と考えるのが普通。ただしその場合はACアダプターのトータル出力が大きく設計されている必要がありアダプターそのもののサイズが大きくなるのは必然。

そこで注目されるのが今回購入したACアダプターというわけ。Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)。この中で大事なのはトータル出力が100ワット対応であるという点と、最後に書かれたGaN。

このGaNは数年前に出てきた新しい半導体素子の素材の事を指しており、半導体の代表格は長年シリコン一辺倒だったところにこのGaN(窒化ガリウム)が登場した事であらゆる電子機器の小型化が期待されています。現状目立って製品化されているのはACアダプター関連ですね。

実際今回購入したACアダプターを同クラスのシリコン半導体を使用した ”普通のACアダプター” と比較してみると一目瞭然。こちらの写真に写っている白いACアダプターはApple Mac Book Pro純正96Wアダプターですが、今回購入したGaN半導体を使用したACアダプターは100Wタイプにしてこの小ささ。数字にすると45%の小型化だそうです。

それでいてApple純正品はUSB-Cが1ポートですが、ANKERのモデルはUSB-C 2ポート、USB-Aが1ポート、の合計3ポート。これは便利そうじゃないですか! 重量もApple純正品が280グラムに対しANKERは180グラムとかなり軽い。

こんなに小さくてパソコンもタブレットもスマホも充電できてしまうんですから買って損ナシです。実は昨年もANKERからこの先代モデルが発売されていたんですが、そちらは少し全長が長くて、壁のコンセントに差し込んで使用した際は重さで抜け落ちてきそうだったんですよね。それが今年のモデルは小型化により改善されたので購入に至ったというわけ。

GaN(窒化ガリウム)の優位性は現時点でACアダプターばかり注目されていますが、半導体という意味ではあらゆる分野で将来性が期待できますし、もしかすると知らぬ間に身の回りの多くのものに使われているのかもしれませんね。耐圧が高い半導体で高圧が要求されるデバイスへの使用が得意らしいですから、電気自動車関連がメインとなるのでしょうか。ドローンの小型軽量ESCなども実現しそうですね。

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