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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

天体撮影向けのマニアックなフィルター

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All Photo by inos

ケンコートキナーから星空撮影用の便利な光学フィルターが発売されるようです。「ナイトフォーカス」なる若干怪しげなネーミング。

天体望遠鏡によるフォーカス合わせにバーティノフマスクを使うというのは天体ファンの間では比較的有名な話ですが、それをカメラ用レンズフィルターに応用したもの。

天体撮影は日常的に撮影する対象の中でもあらゆる理由で最も難しい撮影の一つです。その理由を挙げ始めればきりがありませんが、中でもフォーカスの要求精度はわかりやすいところ。オートフォーカスが使えない対象にも関わらずドンピシャの合焦精度が求められる点はそれが究極の点光源だから。星より小さな点光源って身の回りに無いですから。

一般的に天体のフォーカシングはカメラのVFもしくは液晶モニターで対象となる星をフォーカスマグで最大まで拡大しフォーカスリングを行ったり来たりさせながら芯を出しますが、それだけではどうしてもジャスピンにならないこともあるんですよね。だからフォーカスを合わせ直した撮影を2回以上(1対象10枚コンポジット前提なら20枚)は行って成果を担保します。

天体望遠鏡ではそのフォーカシングをバーティノフマスクという特殊な光学フィルターを用いる事で簡単確実に実現しています。フィルターを通して見える星を中心とした数本の光芒が全てセンターでクロスするように合焦ポイントを探るのが一般的な使い方だと理解しています。

それのカメラレンズ用が発売というわけ。あまりにマニアックなフィルターなので82mm径1サイズしか準備されていない点はステップアップリングで対応するしかありませんが、あったら便利な事間違い無しですね。

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