Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

経験と引換に薄れる意識

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All Photo by inos

気がつけばもう10月も半ばですね。私は例年に無く忙しい毎日を過していて、会社で仕事、家で仕事、自分のスキルを上げるためにはいつもと同じ事をしていても効果がありませんから、なるべく新しい事に積極的に取り組むよう心掛けています。とは言え、常にコンピューターと向かい合っている日々は、そこに起動しているアプリケーションが異なるだけですから、端から見れば代わり映えがしないのでしょうけれど...。

映像制作の現場というのは、一昔前なら技術者と呼ばれる専門知識豊富な人の手によって作られる ”特殊な業界” でしたが、パソコンの画面内でその殆どが処理出来る現代に至っては、ご家庭でお父さんが趣味で映像を扱うのと大きく変わらない次元にまで一般的になりました。その証拠に、今やスマートフォンのカメラで撮影した映像をスマートフォン内で編集まで出来るのですから、クオリティやセンスを2の次と考えれば、プロとアマの差は殆どありませんし、特殊な機器も不要になりました。

プロの写真家が、写真を撮れるだけで仕事になった時代があったように、映像業界にも映像を扱えるだけでプロと呼ばれる時代がありました。でも今がその時代ではない事は誰の目にも明らかですね。スマートフォンの中に写真加工ソフトや映像編集ソフトだけしか入っていない!という人などいないでしょう。そこには多種多様なアプリが共存し、ケースバイケースで使い分けたり、連携させたり、データ共有をしたりして、使う人自身が工夫する事で新たな使い方を模索します。

目的に向かって何かを形にする時、1つのツールで完結する時代は疾うの昔に終わっています。そして連携を取る上で重要な ”情報の公開” というのも今では優先的に考えられる手段だと思っています。昔なら技術は自分達の財産とばかりに大切に閉まっていましたが、今はどんどん公開する事で相乗的にレベルアップするのが効果的と考えられるようになりました。

クリエイターは、あくまでその時代に適合したプロセスを考える必要があると、最近そんな事を考えます。

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