福岡にいて毎日食べたのはうどんばかり。体調と気力と食欲を総合的にバランスさせるメニューですね。それでも今日にはだいぶ気持ちも晴れやかで、機器展でも最低限の情報収集は出来ました。

10年ほど前と比べるとプロ用機材の殆どがパソコンベースで動くようになりましたから、見た目や形から使い易さやセンスを判断することは困難になっていて、電源を入れて画面が映らないことにはご家庭のパソコンとなんら変わりが無い事に少し寂しさを感じますね。だからこそパーソナルユースでプロも顔負けの作品作りが出来ますし、ソフトウエアベースならではの拡張性や、時代にマッチしたファイルフォーマットへの対応が出来るわけですが、アナログベーカム全盛の時期にデジタルベーカムやD1を使うだけで一流な仕事をしている気持ちになったり、AVIDではなくHENRYを使えるだけで一人前になった気がしたあの感覚は薄れた気がしています。

展示会場から空港へ向かう途中、天神駅周辺の屋台で仕事仲間とせわしなくもくつろぎの時間。博多と言えば屋台とは知っていましたが、私にとって生まれて始めての経験。なんだかとても暖かいアットホームな感覚がコンピューターを忘れさせるとても貴重な時間でした。

そんなこんなでゆっくりしすぎたため、飛行機の搭乗がギリギリになり、空港で名前を呼び出されるはめに。それが織り姫と彦星の出会いの合図なら気が利いているのだけれど。